公開日: 2023/08/08
「ひつまぶし」も味噌カツと並び、名古屋めしとして有名なグルメです。一見聞き慣れない言葉ですが、ひつまぶしとはうなぎの蒲焼を切り分けて、おひつなどに入れたご飯のうえに乗せたもの。
うな重に近い食べ物ですが、うなぎが切り分けられているため、ご飯と混ぜ合わせていただくことも多く、さらに通常の食べ方以外にのりやネギ、ワサビなどの薬味を入れて食べる方法や、お茶漬けにしていただく方法なんかもあり、さまざまに食べ方のアレンジができるのも特徴です。
ひつまぶしの起源には諸説あり、明治時代という説や戦後からという説もあるなか、発祥地も名古屋市説と三重県津市説があるなどさまざまでありますが、戦後には名古屋市の名物として提供されていたとされています。
ひつまぶしで有名なお店は、発祥の1つとされている「あつた蓬莱軒」や、あつた蓬莱軒からのれん分けした店主が提供している愛知県犬山市の「蓬ぜん」などがあり、ひつまぶしを大満足していただくことができます。
「味噌煮込みうどん」も、名古屋めしの特徴である味噌を使用したグルメです。通常の煮込みうどんに、味噌が濃いめに味付けされた、こちらも人気の名古屋めしになっています。
煮込みうどんらしく、うどん以外にもネギやかまぼこやたまごなど、さまざまな具が入っているのが特徴で、さらに昔ながらの店舗ではかための麺で提供されることが多いです。実際、私もはじめて味噌煮込みうどんをいただいたときは、想像していたより麺がかたく感じ、後になって特徴を知りました。
味噌煮込みうどんの起源は、戦国時代に山梨の武将武田信玄が好んで食べていた、山梨の郷土料理「ほうとう」が、後に徳川家に仕えることになる武田家の家臣によって伝えられ、参考にしてつくられたとされています。
味噌煮込みうどんを提供するお店としては「山本屋」がもっとも有名ですが、「山本屋本店」や「山本屋総本家」をはじめいくつかの「山本屋」が存在しており、事前にしっかりとリサーチしてから行くのがおすすめです。