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渋滞の時は「走行車線」と「追い越し車線」のどちらを走ると早い? プロドライバーが車線を選択する時のコツ

「事故渋滞」や「工事渋滞」の場合:車線規制していない方の車線が流れる

渋滞には、事故や故障車によるものや工事のためのものもあります。これらは、いわゆる「突発的な渋滞」であり、自然渋滞のようにある程度渋滞するポイントが決まっているわけではなく、どちらの区間や地域でも発生する可能があります。

事故や故障は、発生場所もさることながら原因もさまざまあり、それにより規模感や交通に影響する範囲も異なります。工事も、その時その時で範囲や距離が異なります。なかなか難しいことですが、これらを走行中に分析して見極めることで、渋滞のなかでもよりスムースな走行ができます。

事故や故障車、工事渋滞では該当する車線が規制されます、つまり一時的に利用ができなくなります。これは、右車線の可能性もあれば左車線の可能性もあり、状況によって変化するのです。

そして、規制されている車線を走行している場合、事故や故障車、工事の現場まできた際に必然的に規制されていない車線への車線変更をすることになります。その分、規制されていない車線に比べて、車の流れは悪くなります。

ゆえに、事故や工事渋滞の際は規制されていない車線を走行するのが望ましいといえます。とはいえ、走行中に規制されている車線の情報を取得するのはなかなか難しいですが、高速道路上に設置されている電光掲示板や、カーナビの音声案内や渋滞情報、ハイウェイラジオなどを活用して、できる限り情報を取得できるように努めることが対策の一つとなります。

「サービスエリア渋滞」や「インター出口渋滞」の場合

渋滞の種類には、サービスエリアや高速道路のインター出口を利用する方々で混雑しているために発生するものもあります。高速道路の本線以外の分岐点の先も、交通のキャパシティが決まっているため、それを越えると渋滞となります。

サービスエリア渋滞やインター出口渋滞の傾向としては、本線からの分岐の手前から左車線の左側、路肩がある区間なら路肩に車の列ができます。長い場合は、手前1〜2kmから左側に列ができはじめます。

サービスエリアやインター出口による渋滞は、電光掲示板に表示されることもありますが、自然渋滞や事故や工事による渋滞と比べると、表示の優先度は低い傾向にあります。それもあり、走行車線を走行していて、いきなり渋滞と最後尾が現れるなんてこともよくあります。

そのため、サービスエリアやインター出口手前の渋滞が発生しそうなポイントでは、手前3〜5kmから少し警戒することと、場合によっては追越車線を利用して、車の流れを悪くしない工夫も求められます。

サービスエリアやインター出口の渋滞は、通常の渋滞より特殊なケースとなることに加えて、発生する回数や機会も地域によって少ないため、あまり遭遇した経験がない方もいらっしゃるかと思います。

とはいえ、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの交通ピーク時などは、あらゆるサービスエリアやインターでも渋滞する可能性を秘めているので、頭の片隅に入れながら走行することは大事なことです。

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