公開日: 2023/06/01
能取岬に向かう道すがらも、一発逆転で流氷があることを期待していたのですが、「海氷情報センター」を小まめにチェックしていた筆者は、前日の夜に流氷がないことを確認した時点で「網走流氷観光砕氷船 おーろら」の予約をキャンセルしていました。
そして、実際に道の駅「流氷街道網走」と同じ敷地内にある「網走流氷観光砕氷船 おーろら」の乗船場に行くと「流氷状況」は「流氷なし」、「運行状況」は「航路上に流氷がないため、能取岬までの海上遊覧として運航します」とのこと、残念です。船に乗っても流氷は見られないことが確定しました。
ちなみに「網走流氷観光砕氷船 おーろら」の予約はWEBサイト(https://www.ms-aurora.com/abashiri/)から簡単に行えます。当然、流氷シーズンは大変混み合うので、自分の旅行の日程が決まったら、早めに予約することをおすすめします。
冬の道東は天気などの影響を受けやすいこともあってか、キャンセルは比較的簡単にできるシステムなので、まずは予約が間違いないでしょう。土日や祝日などはかなり早い時期から満席ということも珍しくありません。
また、今回は1月末に予約して、流氷を見ることができませんでしたが、網走で流氷が見られるタイミングはだいたい1月末から3月中旬から末くらいまでです。
「網走流氷観光砕氷船 おーろら」のWEBサイトでは過去の流氷初日や接岸日、流氷航海などの記録が公開されていますが、2018年からの過去5年間で1月末に流氷航海が行われなかったのは、2020年の2月8日開始のみ。1月の末日であれば80%以上の確率で流氷航海が楽しめるはずでした。
とはいえ、網走で流氷航海が楽しめるのは1月末から3月末までの約2カ月、60日で天候などの影響で実際に流氷航海が行われるのは40日前後だということです。流氷航海を確実に楽しみたいなら2月中旬から3月中旬までのスケジュールを確保し、予備日を含めて2日くらいは日程を確保しておきたいところです。
記事には2022年以前に筆者が撮影した流氷の写真を何枚か掲載しました。写真ではスケール感が伝えづらいという弱点があるのですが、大海原の一面が氷の覆われる流氷の景色は、はじめて見ると頭では理解していても、目の前の景色の不思議さが受け入れられないというか、そのスケールの大きさに脳がバグったようになるほどです。
今回の旅では、この景色をクライマックスに持ってきていたのですが、流氷がなく心から残念でした。雄大な景色が続く道東のなかでも、ぜひ一度はご覧いただきたい絶景となっています。空振りの可能性を含めても超おすすめです。
今回の道東旅行で筆者はメインレンズを「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」としていました。標準域から超望遠の600mmまでをカバーしてくれるだけでなく、画質もいい。素晴らしいレンズなのですが、実勢価格が約30万円とはじめて超望遠レンズを買うという方に敷居が高いのも事実です。
しかし、せっかく道東の自然風景や野生動物を見に行くなら、600mmクラスの超望遠は必須といえます。そこでおすすめしたいのが「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary」に代表される150-600mmクラスのズームレンズです。「お高いのでしょ?」と思うでしょうが、新品でも11〜12万円程度と数十万が当たり前の超望遠レンズの世界ではコストパフォーマンスの高いエントリーモデルになっています。
実際、筆者もはじめての超望遠は150-600mmクラスでスタートしました。人によっては、さらに高画質、さらにハイレスポンスなどを求めて、買い換えていく人も多いですが、1本持っているだけで自然撮影が劇的に楽しくなります。
また、筆者は息子の保育園の発表会などは「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports」で撮影していますし、妹は中学生の姪の部活での試合を「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary」で撮影しています。実は普段の生活でも活躍してくれる使い勝手のいいレンズです。一度の購入を検討してみることをおすすめします。