公開日: 2023/05/24
東名に続いて、日本初の高速道路である名神高速道路(以下 名神)も交通の限界が深刻となり、代替ルートが必要だという意見がで始めました。そこで誕生したのが、新名神高速道路(以下 新名神)です。
首都圏〜中京圏〜関西圏の移動は、日本の交通の肝であり、これまでは東名〜名神が主流ルートでしたが、新東名と新名神の開通により東名〜新東名〜伊勢湾岸道〜新名神〜名神へと変わっていきました。
新名神は、初区間開通が当時名神の支線として開通し、後に新名神に編入される2005年3月の草津JCT〜草津田上ICで、本格的な初区間は2008年2月の亀山JCT〜草津田上ICと新東名より一足早い開通でした。
その後、徐々に開通区間を延ばしていき、2018年3月に川西IC〜神戸JCTが開通しました。これにより、関西圏でも特に渋滞の激しい地域として有名な、中国自動車道の宝塚トンネル付近を経由しないルートを選択できるようになり、大阪以西の移動がよりスムースになりました。
さらに2019年3月に新四日市JCT〜亀山西JCTが開通したことにより、伊勢湾岸道から直接接続できるようになり、中京圏〜関西圏の移動がより向上しました。
新名神もまだ未開通部分があり、未開通区間は名神や京滋バイパスを利用して移動しているのが現状のため、開通すればさらに交通の便が格段によくなります。
東京外環自動車道(以下 外環道)は、東京都心より約15kmの圏域を環状線で結ぶ高速道路です。都心郊外から郊外への移動に大変便利な路線となっています。
また、外環道首都圏を起点とする主要路線との接続も担っており、東北自動車道(以下 東北道)や常磐自動車道(以下 常磐道)など、外環道との分岐点が起点となっている路線もいくつかあります。
そんな外環道は、1992年11月に初区間が開通し1994年3月に関越自動車道(以下 関越道)と接続され、しばらくは関越道・東北道・常磐道との接続の運用が続きます。
そして、2018年6月部分に三郷南IC〜高谷JCTのいわゆる千葉県部分が開通します。これにより、京葉道路や東関東自動車道とも接続されただけでなく、これまで交通量の多い首都高を経由していた埼玉〜千葉の移動が、外環道でできるようになりました。
外環道の千葉県部分開通は、沿道の方のみに関わらず、たとえば長距離ドライブの際に首都圏を通る際でも、迂回ルートとして大いに活用できるため、開通の効果はかなり高くなっています。