公開日: 2023/03/30
高速道路のナンバリングのアルファベットは、基本的に「Expressway」の「E」が使用されていますが、首都圏と中京圏に存在する環状高速道路については「circle」の頭文字である「C」が付与されています。
具体的には、首都圏の外環道と中京圏の東海環状自動車道(以下 東海環状道)がそれにあたり、ともに「C3」が付与されています。また、外環道のさらに外側を通る環状高速道路である圏央道には「C4」が割り当てられています。
首都圏・中京圏ともに都市高速が存在し、都市高速内に2路線の環状高速道路が通っていることから、外環道と東海環状道は中心地から3番目の環状高速道路という位置づけとなっております。
また、東京湾アクアラインや東京湾アクアライン連絡道も首都圏の環状高速道路という位置づけになっており、圏央道と同様の「C4」が割り当てられています。
高速道路1路線に対して割り当てられているナンバリングも1つかと思いきや、あるポイントを境にナンバリングの数字が変化する路線も存在します。
代表的なところでいうと、私がよく利用していて Mobility Storyでもたびたび紹介させていただいている中央自動車道(以下 中央道)は、区間別でなんと3つのナンバリングから構成されています。
中央道を並走する国道は起点の「高井戸IC」は国道20号線になっております。しばらく中央道と国道20号線の並走が続きますが、国道20号線は長野県塩尻市で終点を迎えます。その後は岐阜県中津川市まで距離が離れているものの、国道19号線が並走する形となります。
そのため、中央道は高井戸IC〜岡谷JCTが「E20」、岡谷JCT〜終点の小牧JCTに「E19」が付与されております。さらに、中央道は中央道富士吉田線とよばれる支線もあり、富士吉田線には「E68」が割り当てられているのです。
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その他、阪和自動車道や徳島自動車道、高知自動車道なども複数のナンバリングが存在する路線となっております。
実際に高速道路のナンバリングをどのように活用していけばいいのか。普段運転していると、なかなか活用する機会がないと思うかもしれませんが、意外な活用方法がいくつかあります。
まずは、高速道路と並走する国道の関係性がざっくりとではありますが、わかることです。単純に日本地理や道路に詳しくなれる他、いざというときの迂回ルートを選択しやすくなります。
また、ナンバリング表記だけでも路線がわかるようになるため、ナンバリングがどの路線かわかっていれば、道を迷うことも少なくなります。最近は、複数な分岐も多いため道を迷わないようにする要素を少しでも増やすことは重要です。
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あとは、高速道路をよりわかりやすく親しみやすくなる点が大きいかと思います。私が子どもの頃はナンバリングがありませんでしたが、今後はナンバリングから興味をもって、高速道路を好きになる子も現れるのではないでしょうか。
いろいろと活用方法があり、いろいろなところで表示されている高速道路のナンバリングにぜひ注目してみてください。きっと、新しい発見がでてくると思います。
■参照:国土交通省「高速道路ナンバリング」