公開日: 2023/03/02
ポータブル電源のもっとも基本的な性能ともいえる家庭用コンセント(AC)での充電の様子を「EBL ポータブル電源 1000」でテストしました。スペック表によると0%からフル充電100%までは約7時間ということですが、50%充電されるには、どのくらいかかるのか? 5時間後にはどこまで充電されているのか? など、実際の使用を想定すると気に掛かることも多いのではないでしょうか。このあたりを検証しています。
家庭用コンセントで充電を始めて約1時間で0%から26%まで充電されました。充電されている容量が少ないときのほうが、素早く充電される傾向にありますが、満充電まで約7時間かかるのに、わずか1時間で1/4以上充電されるのは予想以上といえるでしょう。電源が確保できるなら、短時間でも充電を行う意味はありそうです。
電池容量約1,000Whの「EBL ポータブル電源 1000」が50%、約500Whまで充電される時間がどのくらいかを観察していたのですが、家庭用コンセントでの充電を開始して約3時間で56%まで充電されました。満充電までは約7時間ということなので、その半分以下の時間で約6割方の充電が終了する計算になります。このあたりは覚えておくと便利です。
写真でも紹介したとおり、家庭用コンセントで充電を開始してから約5時間で88%、ほぼ9割方の充電が終了しました。ここから100%までの約10%を充電するために約2時間かかるということなのでしょう。逆にいえば「EBL ポータブル電源 1000」は5時間あれば、十分以上の充電が行えるともいえますね。
100%の充電完了まで約7時間とスペック表どおりの充電性能を「EBL ポータブル電源 1000」は発揮してくれました。最近では短時間で電池容量の半分や8割といった充電が可能な高性能なポータブル電源も出ていますが、実は筆者は充電に7時間掛かることをあまり気にしていません。理由は2つあります。
ひとつは、キャンピングカーに「EBL ポータブル電源 1000」を積んで、どこかに出掛け、家庭用電源が確保できて充電ができる場所は、オートキャンプ場やRVパークなどになります。これらの場所にキャンピングカーを止めた場合、食事や睡眠などを考えると7時間以下で移動する可能性はほとんどありません。
もし「EBL ポータブル電源 1000」の電池残量が0%でも十分フル充電できる時間が確保できます。そのため、あまり急速充電性能を重視していないのです。
2つめの理由は「EBL ポータブル電源 1000」がAC電源以外はパススルー充電に対応しているからです。パススルー充電とは、ポータブル電源本体の充電を行いながら、ポータブル電源につないだデバイスに給電を行う機能。実はこの機能をもっていないポータブル電源もあります。
「EBL ポータブル電源 1000」の場合は2つのAC電源は充電しながら使用することはできませんが、それ以外の給電コネクタは充電しながら使用できます。そのため、筆者は普段家庭用コンセント(AC)が確保できる環境では「EBL ポータブル電源 1000」をいつも充電状態にし、USB機器などの充電器として使っています。
これは普段から充電をしておかないと、いざというときにだいたい充電されていないという北海道胆振東部地震の際の実体験に基づいて、非常用のポータブル電源をいつも充電することにしているのです。そのため、基本的にいつも満充電状態なので、急速充電の必要性を感じません。