公開日: 2022/09/24
約30万円で購入したデリカスペースギアは、もともとは「企業の送迎車」として使用されていたクルマ。走行距離も3.5万キロと短く、内部もフロアカーペットが土や砂などで汚れている以外は特に気になる部分はありませんでした。
しばらく放置されていたようで若干ホコリっぽかったけど、それはそれでなんだか眠っていた「お宝」を見つけ出した感もあり、ぼくにとってはこのホコリたちすらも光って見えたんだから不思議なものです。
スライドドアを開け、流れ込んだ新鮮な空気と共に舞い上がったホコリが、逆光に照らされて本当にキラキラしていただけかもしれませんけど笑
販売店さんもスペースギアのロング車はこれまで扱ったことがないとのことで、「30万円という価格設定が高いのか安いのかもわからない」と話してくれましたが、これはほんとにラッキーでした。まさに「運命の出会い」。
実はデリカのボディには、そこそこの傷やへこみがありました。でもぼくはあえて直さずそのままにすることを選択。最初にキレイに鈑金してもらっても、すぐにガリガリやっちゃいそうな、そんな気がしていたからです汗
というのも全長5mオーバーのクルマを運転したことは過去に無かったし、そもそもアウトドアでガツガツ使えるクルマ、つまりは傷がついても気にしなくていいクルマ。そんな扱いにしたほうが気が楽だと考えたからです。
ちょっと擦ったからって、いちいち気にしてたらやりたいことは何も進みません。とまぁそんな感じで、まずは車内で寝転がれるスペースを確保するべく、フロア部分から手を加えることにしました。
汚れていた既存のフロアカーペットを剥がしたら、次にベンチシートを撤去。この時点で不足していたソケットレンチなどの工具も多く、注文して翌日には届けてくれるAmazonには何度歓喜したことか。
(年会費として4,900円払ってるけど、絶対にもとは取れてる思います)
カットした合板を床部分に並べ、その上には自宅のセルフリフォームの際に購入したクッションフロアシートが余っていたので、試しに敷いてみることに。ロールで売られているクッションフロアシートは、ハサミやカッターで簡単に切ったり曲げたりができるので、扱いやすい素材でオススメです。
この作業だけでもかなり「部屋感」が増し、車内が一気に華やいだ感じがしました。ベッドとなる部分には、シナ合板をクルマの内寸に合わせてカットしたものをそのままボンッ! ほんとにそんな感じで図面も描かず、その場の思いつきで全てを作り上げていったのですが、意外とうまくいくものです。
もちろん妥協がなかったかというと、そうではありませんが、もともとのプランに固執せず、「今、ここでできること」を重視して、柔軟に作業していくのも楽しかったりします。
だって失敗したらやり直せばいいんですから笑