公開日: 2022/05/24
出典:甲府河川国道事務所
中部横断道開通の最大のメリットは、なんといっても静岡県~山梨県のアクセスがバツグンによくなること。快適さと便利さがかなり高まっています。
静岡県~山梨県の車でのアクセスというと、いままでは一般道の国道52号線が主流であり、カーブや坂道の激しい部分も多い道のりで、静岡県の県庁所在地である静岡市から山梨県の県庁所在地である甲府市まで、約2時間45分かかっていました。
出典:甲府河川国道事務所
それが、中部横断道の全線開通により両都市を約1時間35分で結ぶようになり、移動が格段にスムースになりました。さらに中部横断道には最新の高速道路建設技術が使用されていて、トンネルが多めに設置されていることでカーブや起伏が少なめで走行しやすく設計されています。
また、中部横断道の開通により静岡市~甲府市周辺の移動だけでなく、静岡方面なら浜松や名古屋などの静岡以西の都市や沼津や伊豆などの静岡県東部へ、山梨方面なら山梨県内だと河口湖や富士吉田、山梨県を越えると長野県や新潟県など、両都市のさらに先の方面へもアクセスしやすくなったことも大きなメリットになっています。
中部横断道区間内は、全線のほとんどが片側1車線通行のため、多少走行に不便さを感じることがありますが、それでも全線通してスムースに走行できるところが多いため、快適さをとても感じられます。
これまでの一般道をくねくね走行していたところから、一気に快適さと便利さが高まった中部横断道の全線開通は、私たちの行動範囲を広げてくれる、新たな世界へ向かうきっかけにもなっているのです。
中部横断道ではほとんどが山間部の走行となり、南アルプスの東側を通っているため、高い山々に囲まれた大自然の風景を楽しみながら走行ができます。
さらに、高速道路自体が高さのあるところに作られていることもあり、周囲の景色をすみずみまで見渡せるところも多く、特に山梨県の「六郷IC」~終点の「双葉JCT」までの景色はおすすめポイントです。
先ほどお伝えしたとおり、設計上トンネルが多い区間もありますが、トンネル内部も基本的に明るくなっていて、トンネルのちょうど真ん中が、漫然運転防止のために緑色の光のアーチで照らされているのも特徴です。
また、中部横断道沿道には身延山や下部温泉、はんこの町として有名な六郷など、山梨県のなかでも有数の観光地が多く、景色と一緒に観光を楽しめるスポットがたくさんあります。
そして、中部横断道の起点となる静岡県の清水は、清水港に代表されるように海の街のイメージがつよいですが、実は北側は山々を望むことができ、日本平やさった峠など海と山々のコラボレーションが見られるスポットなんかもあり、絶景スポットとしてかなりおすすめの場所です。
中部横断道から見られる景色は、とても穏やかで日ごろの忙しさを忘れさせてくれるようなのびのびとした景観が広がっていますので、気分をリフレッシュしにどこかへ行きたいという方におすすめの高速道路です。