B!

【旅の備えに】看護師が実際に車旅用に備えているお薬リスト。旅行に持って行ってほしい常備薬と救急セットを解説

車旅で備えておくと安心な常備薬とその理由〜内服薬編〜

解熱鎮痛剤

よくドラッグストアで目にする「ロキソニン S」「バファリン」「イブ」などには、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されているものが多く販売され、我が家では偏頭痛持ちの主人に欠かせず、定期的に服用しています。頭痛以外にも肩こりや腰痛、生理痛、発熱時にも使われるお薬なので、一度は使ったことのある方も多いと思います。

しかし筆者は、NSAIDsの解熱鎮痛薬によって喘息発作が出てしまうので、服用はもちろんのこと NSAIDsの湿布を使うこともできません。この症状はアスピリン喘息(解熱鎮痛薬喘息)とも呼ばれ、今までに喘息を起こしたことがある人や、アレルギー体質のある人は特に注意が必要です。

また、インフルエンザが疑われる際に NSAIDsを使用すると、「インフルエンザ脳症」を引き起こすリスクも高くなると言われています。 そのため、車旅中に高熱が出た際や NSAIDs内服の副作用が心配な方は、妊娠中でも比較的安全に服用できるアセトアミノフェン系の「カロナール」や「タイレノール」などの解熱鎮痛剤を準備しておくのがオススメですよ。

風邪薬

気温差の影響を受けやすく、長時間の車の運転で体力が落ちやすい車旅では、「風邪薬」も備えておくと安心です。

風邪の正式名称は「風邪症候群」と呼ばれ、200種類以上ものウイルスや細菌のいずれかに感染することで、くしゃみや鼻水、のどの痛み、咳、発熱などの症状が現れます。 基本的に経過が良ければ約1週間程度で治りますが、こじらせると肺炎や気管支炎、脳症などの合併症を起こすこともあるので早めの対策が必要です。

旅の常備薬には、ひとつの薬の中に複数の症状に効果が期待できる、総合風邪薬や葛根湯などを用意しておくのがオススメです。

胃腸薬や整腸剤

外食が増えやすい車旅では胃もたれや胸焼け、胃痛、下痢などの症状に合わせた「総合胃腸薬」や「整腸剤」も準備しておくと安心です。

我が家の主人も脂っこいものを食べたり、食後すぐに寝てしまったりするだけでも胃の調子を崩してしまうので、胃薬は欠かせません。ただ主人の場合、胃腸不良の原因のほとんどが NSAIDsの長期服用に伴った胃粘膜保護の低下によるものなので、一般の市販薬では改善することはなく、病院でのみ処方される薬が必要になります。

もし頻繁に胃痛や胃もたれを起こしている人は何らかの病気の可能性もあるので、一度病院を受診して適切な内服薬を常備しておくことをオススメします。

車旅で備えておくと安心な常備薬とその理由〜外用薬編〜

1番オススメ! 白色ワセリン

赤ちゃんにも使える最も安全かつ万能な塗り薬が、「白色ワセリン」です。

皮膚の保湿や粘膜の保護効果が高く、乾燥肌の保湿や、花粉症の人の鼻粘膜保護、火傷やケガによる傷口の保護、赤ちゃんのオムツかぶれや湿疹など多様な使い方ができます。人だけでなく愛犬にも使用することができるので、肉球の保護や怪我してしまった際にも活用できます。

傷や湿疹によっては誤った塗り薬を使用すると悪化することもあるので、どんな塗り薬を使ったらいいか迷った時は、とりあえず応急処置としてワセリンを使うのがオススメです。

虫刺され薬

春から秋にかけて車旅や車中泊を楽しむ方は、「虫刺され薬」も常備しておくと安心です。 小さな子供連れの方は、赤ちゃんにも使えるヒリヒリしにくい塗り薬を選ぶと、嫌がらずに塗らせてくれます。

抗生物質入り軟膏

怪我をした際、傷口からの細菌感染の化膿予防や治療に用いられる「抗生物質入り軟膏」も、備えておくと安心な塗り薬の一つです。

我が家の子供が怪我をした際、化膿しそうな傷口や火傷には、たっぷりの白色ワセリンに抗生剤物質入りの軟膏を少し混ぜて使用しています。

ステロイド軟膏

ステロイドは皮膚の炎症や赤みを鎮める効果が高く、湿疹や皮膚炎、あせもやかぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましんなどに使用されます。

ステロイドには種類や強さもさまざまあるので、使い方や傷口によっては心強い塗り薬ですが、免疫を抑制してしまう作用もあるので、使い方を誤ると悪化する恐れもあり、使用には注意が必要です。

もし皮膚が弱く湿疹ができやすい方は、事前に皮膚科で薬を処方してもらっておきましょう。

この記事をシェア

B!
FIAT PROFESSIONAL DUCATO
FIAT PROFESSIONAL DUCATO
  • 全国道の駅情報
  • 国立公園オフィシャルパートナー
  • twitter
  • instagram
  • Facebook
  • キャンプ情報サイト LANTERN
  • moshimoストック