公開日: 2022/04/05
バンライフ用の車選びの絶対条件は、仕事道具のヨガマット11本、SUPボードの板、インフレータブルSUPボード(折畳み可能)7艇を積める事。こうなると、リビングと寝室などが充実した、いわゆるキャンピングカーは除外された。
私の優先順位は、
このスペースをとれる、ハイエースの内装をカスタムしたキャンピングカーが第一候補になった。
車の予算は700万円。中古を購入してDIYで作っていく事も魅力を感じたが、1日でも早く、バンライフをスタートさせる為、既に完成されたキャンピングカーを探した。
全額現金一括で払えるわけもなく、条件は①ローンが通る事 ②内装に木材が使われている事 ③荷物が入る事。
そしてもう一つ。——絶対条件が④2022年1月に納車される事。
この4つを条件に3社を比較。マッチしたのが購入したハイエースだった。しかし、車購入契約手続きを済ませた数日後。突然、オンラインレッスン契約していた会社から事業の方針転換により2022年3月で契約終了を告げられ、計画していた収入が半分に。
毎月の返済額は、今までの家賃と光熱費を合わせたぐらいの金額にしようかと考えた時もあったが、4万円に抑えておいて良かった。もしかすると、キャンピングカーの購入手続きをする前に契約終了を告げられていたら、バンライフは躊躇していたかもしれない。ピンチはチャンス。
バンライフを始めて2ヶ月ほど経った今、本当に必要な物は、
女性ならではの荷物は、せいぜい買い物カゴ1個分程度。実は、2畳のレンタルボックスを借り、夏服や、SUPボードを保管している。これでも、家を手放しバンライファーになる為に、1/3は物を手放した。この作業に一番時間がかかり、疲れた気がする。
最も時間をかけて選びぬいた物も、半年後には倉庫も車内ももっと軽くなっているのではないかと思う。
バンライフを決断する大きな影響を与えてくれたのは、アウトドアのプロ達にキャンプへ連れて行ってもらっていた事。もともと、旅行、料理、食べる事が大好きで、自分の好きなものがぎゅっと詰まったキャンプの世界を知り、どハマり。
コロナ禍で、みんなでキャンプに行くことが困難に…。でも、キャンプの知識はゼロだけど、キャンプと自分の仕事であるヨガと SUPヨガを合わせたアクティビティを提供したく、1週間連泊ソロキャンを試みた。
キャンプ飯の下ごしらえもせず、カボチャもりんごも切らず、重たい缶詰や1週間分の荷物に加え、SUPボード(折り畳めるインフレータブル)を持って、当時は車を持っておらず、電車で山梨県のPICA富士西湖へ向かった。
振り返れば無謀だったけど、大変な思いをしたからこそ今がある。この大荷物を電車、バス、歩きで運んだ行きと比べ、帰りはハイエースで送ってもらったことで、車の素晴らしさと必要性を実感。数ヶ月後に、マツダのフレアワゴンを購入していた。
この車は1年で売ることになったけど、大好きでまた乗りたいと思える車だった。週末に家族でキャンプをするだけならば、最高。快適で、充実した車生活を送っていた矢先に、コロナがやってきた。
大打撃を受けたからこそ、ただただ失う事を恐れビクビクしながら収束を待つより、コロナ禍だからこその新しいライフスタイルを生み出し、進化させながら収束を待ちたかった。
転んでもただでは起きぬ——。