公開日: 2023/09/18
宮城県北部の中心地。宮城県大崎市の古川駅
仙台市は東北の中心地ということで、東京や首都圏からも仙台に行かれる方はとても多くいらっしゃいます。車で、東京駅〜名古屋駅が約350km、東京駅〜仙台駅が約370kmになるため、ほぼ同じくらいの距離感覚になります。
ただし東北道はまだまだ続きます、というより仙台市でようやく東北道の中間地点を迎えます。正確には、仙台中心地の最寄インターとなる「仙台宮城IC」と次の施設である「泉PA」の間に、中間地点となる340kmポイントが設置されており、中間地点をしめす看板も設置されています。
仙台市をすぎると、また東北道は違った姿をみせます。東北新幹線と並走していく形で、周辺がとにかく広大でのほほんとした景色で、走っていて気持ちよくなります。このあたりは、日本屈指の米の産地ということで、周辺は他地域ではなかなかみられない田んぼが一面に広がった景色がみられます。
道路形状も、カーブや起伏がそれほど多いわけでもなく、ほんとに穏やかで落ちついた雰囲気を楽しめます。東北道をドライブするならではのポイントの1つにもなります。
宮城県を北上し、一関市からは岩手県になります。岩手県は北海道の次に面積が大きく、岩手県最初のインターである「一関IC」から最後の施設となる「田山PA」まで約150kmあり、まさに東北道の長さを象徴するような距離です。
東北道は岩手県の真ん中よりやや西側を縦断していきます。一関から中尊寺が有名な平泉や前沢牛の産地前沢などを通り、北上市や花巻市などの都市をすぎると、岩手県の県庁所在地で中心地の盛岡市に入ります。
盛岡市は、歴史のある街並みと同時に岩手県最大の都市ならではの商業施設も兼ね備えた街となっており、名物のわんこそばも人気のあるご当地グルメです。盛岡市をさらに北に進むと、八幡平や岩手山などの自然あふれる景観の地域に入ってきます。東北道はこれらの景観地の東側から北側へと通っていくため、下り方面走行の際は左側の景色がポイントです。
岩手県をすぎると、少し秋田県に入ります。秋田県の北東部分を東北道は通っていきます。そしてついに終着点となる青森県へ突入します。青森県では、弘前城やりんごで有名な弘前市や黒石つゆ焼きそばがご当地グルメの黒石市の近郊を通り、いよいよ青森市へとやってきます。
終点の「青森IC」手前には「東北自動車道 全長680km 終点 おつかれさまでした」という看板が設置されています。ぜひ、東北道走破の記念にチェックしてみてください。
東北道最後のサービスエリアである 青森県「津軽SA」
東北道はとにかく長くドラマティックな路線です。長距離を走行する前は必ず準備や体勢を整えることをおすすめします。ルートの確認やジャンクション・インターチェンジの確認は、綿密に行うといいでしょう。
道中は、魅力的なサービスエリアやパーキングエリアも多いので、ドライブの際はいくつか立ち寄るのもおすすめです。特に、終点の青森に近くなればなるほど立ち寄る貴重性や重要性は高まります。
終点近くにいくと、インター番号も50番代になります。これほど大きな数字は、特殊なインター番号の付け方をしている外環道や圏央道くらいで、通常のインター番号の付け方をする路線ではまずみられないので、こちらもぜひチェックいただければと思います。
とにかく、さまざまな印象と思い出を与えてくれる東北道の旅、ぜひ観光やグルメと合わせて楽しんでみてください。