公開日: 2023/07/12
本州と四国を結ぶ路線は、3路線(2023年7月現在)ありますが、そのなかで一番東側を通るのが神戸淡路鳴門自動車道(以下 神戸淡路鳴門道)です。神戸淡路道は、兵庫県神戸市を起点に徳島県鳴門市で終点を迎える、全長89kmからなる路線です。
名称のとおり淡路島を通る路線で、淡路島は日本の離島のなかで最も人口が多く、観光地としても人気のある場所です。そんな淡路島の淡路市に設置されているのが「淡路SA」です。
淡路SAは、施設の総売上が東名の「海老名SA」と並んで全国トップクラスであり、人気の秘訣は淡路SAからみられる絶景にあります。淡路SAからは、淡路島の街並と本州と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」、対岸の神戸市や明石市の街並が一緒に見ることができます。
さらに、東名の富士川SAと同様にハイウェイオアシスが併設されており、2006年5月には観覧車も設置されています。また、上り線は恋人の聖地としても認定されています。
夜には、観覧車がライトアップされ明石海峡大橋や対岸の夜景も素敵にみえるため、日中・夜間通して景色を楽しめるスポットです。
本州と四国を結ぶ路線のなかで最も歴史があるのが、岡山県倉敷市(正確には早島町)と香川県坂出市を結ぶ瀬戸中央自動車道(以下 瀬戸中央道)です。瀬戸中央道は、全長37.3kmと短めで下部にはJRA本四備讃線が通っており、上部が自動車道、下部が鉄道という2階構造になっています。
そんな瀬戸中央道の経由地で離島である与島に設置されているのが「与島PA」です。与島PAは住所でみると坂出市与島町になることから、坂出市に近い位置にあり、与島PAからは瀬戸大橋と対岸の坂出市の景色、瀬戸内海や瀬戸内海の島々の景色を楽しめます。
与島PAでは、かつてハイウェイオアシスの先がけ的な施設である「瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ」という大型商業施設が併設していましたが来客数の現象に伴い、2011年11月に全面閉鎖されました。それでも、パーキングエリアの施設は現在でも営業しており、展望台も設置されているので、十分満足できる設備が整っています。
また、与島自体もさまざまな観光スポットがあり、与島PAから歩いて行くこともできますので、ぜひ絶景を眺めるのと合わせて楽しんでいただければと思います。
日本の高速道路は、どちらかというと内陸部や山間部を通る地域が多いため、海岸沿いのオーシャンビューを楽しめるスポットは意外と少ないんです。だからこそ、オーシャンビューがみられるスポットは貴重になっています。
オーシャンビューでも、場所によって周辺の橋梁や島々、対岸の街並の景色に違いがあるため、さまざまなスポットでオーシャンビューを眺めるのもドライブの幅が広がるためおすすめです。また、広いサービスエリアの敷地を散歩しながらオーシャンビューを眺めるのも、日常の疲れをリフレッシュできますので、オススメの方法になります。
私もそうですが、最近はオーシャンビューがみられるサービスエリアを目的地にドライブされる方も増えてきました。ぜひみなさんも、これから夏の海がピッタリなシーズンに、オーシャンビューへの旅をしてみてはいかがでしょうか。
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