公開日: 2022/11/09
スタッドレスタイヤは主にゴムでできており、走行しなくても固くなるなどで年々劣化していきます。そのためメンテナンスはしっかりするようにしましょう。
具体的には、亀裂・損傷・磨耗がないかの定期的なチェックを1シーズンに1回か2回はするように心がけるといいでしょう。チェックは、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドでもしていただけます。
もし亀裂・損傷・磨耗のいずれかが激しい場合は、スタッドレスタイヤの新品への交換を早めに行うことで、この先も安全な運転ができます。新品タイヤの購入は費用がかかりますが、妥協せずにしっかりと性能のいいスタッドレスタイヤを選ぶのがポイントです。
あまり距離を走行しない場合でも、だいたい5年前後で交換の目安がきますので、次の新品タイヤの交換時期までの計画を組み立てることも大事なメンテナンスの1つといえます。
道路の積雪や凍結の具合によって「冬用タイヤ規制」や「チェーン規制」という交通規制がかかることがあります。
冬用タイヤ規制は、ノーマルタイヤでは通行ができずスタッドレスタイヤを装着していれば通行することができます。
チェーン規制は、スタッドレスタイヤでもタイヤチェーンを装着して走行しなくてはいけません。理論上はノーマルタイヤでもチェーンを装着すれば通行できますが、危険性が高いのでまずはスタッドレスタイヤに交換するのがおすすめです。
冬用タイヤ規制やチェーン規制は、主に標高が高い地域や日本海側の雪国の地域ででることが多く、中央自動車道を例にだすと山梨県の「小淵沢IC」~岐阜県の「中津川IC」は、冬用タイヤ規制やチェーン規制がかかることが多い区間になります。
規制は前もって予報として発表される場合と、突然規制がかかる場合があります。高速道路を走行中でも、交通規制が発生する可能性はあります。いずれの場合でも、冬期に標高の高い地域や雪国を走行する予定のある際は、こまめに交通情報を調べて柔軟に対応できるようにしましょう。
“冬用タイヤやタイヤチェーンなど、規制内容に応じた装備を装着しておらず、携行もしていなかった場合は、最寄りのインターチェンジで降りていただくことになります。
タイヤチェーンを携行していれば、路肩ではなく最寄りのサービスエリアやパーキングエリアで装着していただくことで、走行が可能になります。”
引用:NEXCO中日本「もし、高速道路を走行中に冬用タイヤ規制になったら?」
スタッドレスタイヤへの交換はとにかく早めに、ノーマルタイヤへ戻すのはなるべく遅めに、つまりスタッドレスタイヤをはいている時期を長めにすることで、もしもの降雪や気温の低下にも対応できるというわけです。
東京在住の私は、毎年11月にスタッドレスタイヤに交換して、5月にノーマルタイヤへ戻すようにしています。職場の車も同様のサイクルで交換しています。
スタッドレスタイヤの種類も増えてきましたが、ご自身の予算に合わせながら、なるべく高性能なタイヤを選ぶことも、安全な走行のためのコツといえます。
また、雪道や凍結した道では、スタッドレスタイヤの性能を過信せず、普段よりスピードをひかえめに前の車との車間距離を広めにとることも大事です。
スタッドレスタイヤの交換時期をしっかり見定めて、冬期の運転も安全にそして快適に行えるようにしましょう。
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