公開日: 2022/06/22
電気自動車に対するイメージとして、環境に良いクルマということは理解していても、バッテリーの充電にかかる時間、その費用、そしてバッテリーの寿命や交換頻度やその費用が気になっている方も多いでしょう。
テスラによると、Model Y のバッテリーの充電時間は、バッテリー残量20%の状態でテスラ専用の急速充電スポットである「スーパーチャージャー」で充電を開始した場合、わずか約30分で80%まで充電可能だそう。15分の充電でだいたい275km まで走行可能な状態までチャージでき、自宅で充電する場合は約15時間で80%とのこと。なお、現在スーパーチャージャーは全国で47カ所にあり、テスラは今後も順次増やしていく予定と話しています。
続いては、同じく気になる航続距離です。Model Y に用意されている「パフォーマンス」と「RWD」の2つのグレードの国土交通省審査値は…、
と、なっています。上記はカタログ値となり、実際の走行時は電気の使用量によって航続距離は変わりますので、パフォーマンスグレードで約500km を目安にしていただくと良いかもしれません。
なお、テスラ車には「回生ブレーキ」が搭載されています。回生ブレーキは、クルマの減速時に発生するエネルギーを電力として回収するというものです。
例えば、自然豊かな環境を求めてドライブに出かけた時にアップダウンのある道路を走行した場合、上りは坂道を上るため当然電力を消費しますが、下りは回生ブレーキのおかげで電力が回復するのです。「下りになったらバッテリー残量が増えた」というのは、回生ブレーキを搭載しているテスラ車に乗っている方のあるあるの一つのようです。
そして電気自動車というと、バッテリーの消耗が心配という方も多いでしょう。バッテリーが寿命を迎えた場合、交換は必須となりますが、テスラはバッテリー交換は基本不要としています。
その秘密は、テスラ独自のバッテリーにあり、これまでバッテリーが寿命を迎えたケースはもちろん、バッテリーを交換することもほとんどないとのこと。
出典:テスラ
上図は、Model S / X のデータになりますが、走行距離に応じたバッテリー容量の変化を示すものです。納車時100%の状態でスタートするバッテリー容量が、約20万マイル(約32万km)走っても約80%以上のバッテリー残量を維持しているという結果を示しています。
温度の差に影響を受けるバッテリーですが、テスラ車は水冷式を採用していて、温度差が大きくなることによるバッテリーの消耗を減らすため、一定の温度を保つような仕組みになっています。水冷式バッテリーによりバッテリーの劣化を抑えられているため、バッテリー交換は基本不要、バッテリー交換を行うこと自体を少なくすることができているそう。