公開日: 2022/04/28
冒頭にお伝えしたように、中央道が一番混雑する回数が多い区間は、上り線の調布IC~高井戸ICになります。平日朝はほぼ毎日混むうえに金曜日や週末の夕方も混むことが多い区間のため、東京都内では最も裏道の利用を考える区間でもあります。
その候補の1つとしてあげられるのが、「世田谷通り」です。世田谷通りは、東京都の三軒茶屋を起点に狛江市の神奈川県境のところまで続いている道路で、その先は「鶴川街道」「津久井道」などと道路名が変わりながら、最終的に東京都町田市までつながっています。
調布からの場合、狛江市街地や世田谷区を抜けて首都高3号渋谷線の「用賀ランプ」や「三軒茶屋ランプ」から高速に乗って都心をめざすルートが裏道として有効で、そのルートの基盤となるのが世田谷通りです。
ただ、世田谷通り自体は片側1車線なのと首都高3号渋谷線も渋滞が激しい路線ですので、交通状況をしっかり判断したうえでの利用が求められます。
最後に紹介するのは「調布経堂停車場線」と呼ばれる道路。ここまでに紹介してきた道路とくらべるとなんだか聞き慣れない道路かもしれません。こちらも、調布IC~高井戸ICの裏道として使える道路です。
調布経堂停車線は、調布市の仙川から世田谷区の経堂を結ぶ道路で、甲州街道の南側を通るルートを通ります。調布経堂停車線を利用して、環八通りあるいはその先までいくことで、中央道の裏道として十分効果を発揮します。
ただし、調布経堂停車線は近隣住民の住宅道路も兼ねていることもあり、道幅が狭いことと車以外にも歩行者や自転車の交通量も多い道路になります。そのため、より慎重な走行が求められます。
十分に気をつけて走行できれば、中央道混雑時の裏道として効果がありますし、環八通りまでいければ、その後の選択肢がかなり広がる道路でもありますので、あまりにも調布IC~高井戸ICの渋滞がひどい場合は、利用を検討してみるのも有効です。
NEXCO東日本のゴールデンウィーク期間の高速道路「渋滞予報ガイド」では、上り線「高井戸出口」付近で、5月3日(火)10時~12時の時間帯に最大約10km、通過時間で最大約25分の渋滞が発生すると予測されています。
中央道の東京都内区間も、山梨~東京区間と負けず劣らずの渋滞区間です。対策としては、なるべく早い段階とこまめに渋滞情報を調べて、なるべく選択肢の幅を広げることが大切です。
東京都内の一般道は、わりとラジオやサイトで調べやすいので、中央道と周辺一般道の交通状況を合わせて調べられると、最も有効なルートを走行することができます。
基本的に、東京都内の道路は交通量が多いため、どちらの道路を利用しても混んでいる場合がありますが、そのなかでもより混雑が少ない道路を利用していくことも重要です。
大型連休に向けて、目的地までのルートをシミュレーションすることも大事ですが、東京都内の道路の知識を増やしておくことも、スムースな移動のためには大切なことですので、ぜひ今から始めて、ゴールデンウィークのドライブを楽しくできるようにしましょう。
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