公開日: 2022/03/31
続いて、4月1日以降に 35.7kmを超える距離を利用した場合の料金はどうなるのか、です。
普通車・ETC利用の場合、35.7kmを超える料金形態の変更点は、具体的には下記のとおりです。
※消費税および1回の利用ごとの固定額(150円)を除く
首都圏発で NEXCO 管轄の高速道路から高速道路を利用するために首都高を経由する場合や、都心部から埼玉や横浜方面へ行く場合は、35.7kmを超える場合がほとんどです。
今回の改定は、主に首都高を長距離利用される方への改定になっているため、基本的には 35.7kmを超える距離を利用した場合は、改定前より料金が高くなります。
例えば、川口線「川口JCT」~ 3号渋谷線「用賀ランプ」までの 38.6kmを利用した場合の料金は…、
※普通車・ETC利用の場合
と、100円ほど料金が値上がりします。
首都高の利用距離が長いほど、改定前と後の料金の差は大きくなりますので、首都高を長い距離利用する予定のある方は、しっかり調べたうえで利用しましょう。
2022年4月1日からの具体的な料金は、首都高ドライバーズサイトの「料金・ルート案内」が便利です。料金やルートの確認に活用できます。
出典:首都高速道路
前回、2016年4月の改定時に首都高の上限料金は、普通車で 1,320円に設定されていました。4月1日からの見直しでも上限料金の設定があり、普通車で 1,950円に設定されます。
なので、今回の料金見直しでは、改定前とくらべて最大で 630円の差がでることになります。ただし、先ほどの改定後の料金形態で触れた通り、上限料金の 1,950円に到達するのは移動距離が 55.0kmになります。
出典:首都高速道路
注意していただきたいのは、ここまで例示した料金はあくまでも ETCを使用した際の料金であることです。現金でお支払いの場合は、一部区間をのぞいて距離に関係なく、一律で上限料金の 1,950円を料金所にて前払いとなります。
出典:首都高速道路
なお、ETCに関しては、料金所の人員削減やスムーズ化の目的で、2022年3月1日より5カ所、2022年4月1日(金)より29カ所で首都高の料金所の ETC専用化が行われます。
合計35の料金所が ETC専用入口となり、2025年度中までに約9割、2030年度までに全料金所が ETC専用になる予定です。
まだ ETCを利用できる環境が整っていない方は、首都高をはじめ高速道路をお得に便利に利用できるように、ぜひ ETC車載機と ETCカードの準備をしましょう。