公開日: 2022/02/28
まずは、東京駅から約120kmのところにある、山梨県の県庁所在地である甲府市の手前、笛吹市に位置する「石和温泉(いさわおんせん)」です。中央道は、東京都杉並区の「高井戸IC」を起点に、東京都市部を抜け神奈川県、山梨県へと入っていきます。
山梨県は、県の総人口が約80万人ほどの小さな県で、富士山をはじめ標高の高い山々が連なる県です。その影響もあり、山梨県内には温泉地がたくさんあり、その中でも最大規模で多くの方に人気を集めているのが石和温泉になります。
石和温泉の歴史は意外と浅く、1961年にぶどう園から源泉が沸きだして、付近の川に流れだしたのがはじまりとされていて、その後温泉街として発展してきました。
泉質は、アルカリ性単純泉で神経痛や打ち身、慢性消化器病、冷え性などに効果があるといわれています。リフレッシュの効果もあり、日頃の疲れをとるのに最適です。
現在でも、50軒前後の旅館やホテルが営業されており、首都圏からのアクセスも良い温泉街のため、宿泊だけでなく日帰りで温泉旅行を楽しむ方も多いんだとか。
また、石和温泉の周辺には、山梨の名物であるぶどうやももの果樹園が広がっていて、シーズンに入ると果物狩りを楽しめるほか、山梨のご当地グルメのほうとうを頂けるお店も多数あります。
石和温泉へは、東京駅より車で約1時間30分、中央道の「一宮御坂IC」より車で約20分でアクセスできます。
続いて、中央道も山梨県を抜けると長野県へと入っていきます、長野県に入ってすぐのところが諏訪地域となり、中央道からも周囲を山々に囲まれた諏訪市を中心とした景観を見ることができます。
諏訪というと、諏訪大社や諏訪湖などが観光地として有名ですが、実は「上諏訪温泉」と呼ばれる温泉街にもたくさんの方々が訪れております。
上諏訪温泉は、江戸時代初期から温泉街として知られ、諏訪大社の門前町としても栄えてきた歴史があり、温泉の源泉を守るために、温泉寺と呼ばれるお寺も建てられました。
湧出量は全国でも有数であり、1日約15,000リットルもの源泉が湧き出ることから、諏訪市内の一般家庭にも温泉を引くことができるほど、とのことです。
上諏訪温泉でも特に有名なのが、100人が一度に入ることができると言われる大浴場「千人風呂」を設置している「片倉館」です。浴場は幅4m、長さ7.5m、深さ1.1mという大スケールで、国の重要文化財にも指定されています。
また、中央道の諏訪湖サービスエリア上下線には、1992年12月に全国のサービスエリアで初となる温浴施設「ハイウェイ温泉」が開業し、現在も営業しています。
上諏訪温泉へは東京駅から約2時間30分、中央道「諏訪IC」からのアクセスが便利です。ちなみに、名古屋駅からも約2時間30分のところに位置しています。
中央道は諏訪湖を過ぎ、長野自動車道との分岐点である「岡谷ジャンクション」を境に進路を南方へと切り替わります。ここからは、長野の伊那地方を進んでいきます。
岡谷ジャンクションから約80キロほどのところにある、伊那地方南部の小さな街である阿智村(あちむら)というところに、「昼神温泉(ひるがみおんせん)」と呼ばれる、知る人ぞ知る名湯があります。
昼神温泉は江戸時代中期から存在していたという記述が残っていますが、実際に温泉地となったのは昭和に入ってからのことだと言われています。
かつて長野県飯田市と岐阜県中津川市を結ぶ国鉄 中津川線が計画されていて、その建設中にトンネルを掘っていた最中に温泉を掘りあてます。
その後、残念ながら国鉄 中津川線は建設中止になりますが、かわりに近郊を中央道が開通したことにより、アクセスが格段に良くなり、温泉街として発展することになりました。
また、昼神温泉のある阿智村は自然豊かな土地で空の空気が澄みわたっていて、環境省認定の「日本一星空がきれいな村」をうたい「日本一の星空ナイトツアー」が実施されています。
昼神温泉には、東京駅から車で約3時間30分。中央道の「飯田山本IC」から約10分、名古屋駅から車で約1時間30分、中央道の「園原IC」から約10分ほどでアクセスできます。
中央道沿道は、魅力的な観光地がたくさんありますが、温泉地もたくさんあります。旅やドライブというと観光地やレジャー施設へ行くのを目的とされる方が多いかと思いますが、温泉を目的とするのもオススメです。
日頃、忙しかったりツラいことが多かったりすると、疲れやストレスが溜まりやすくなります。そんな日常から解き放たれ大自然の中で入る温泉は、心も身体も癒してくれます。
私も、よく温泉街へ行き温泉へ入りますが、湯船に浸かった時の気持ち良さが本当に好きで「日本人に生まれてよかった」と思える瞬間でもあります。
特に、中央道沿道は山々をはじめとした自然を見ながら温泉に入れるので、温泉+景色というコンボがまた心をより癒してくれます。
これから、どちらにドライブに行くかお悩みの方は、ぜひ中央道のドライブと中央道沿道の温泉街への旅を満喫してみてはいかがでしょうか。
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