公開日: 2021/07/03
その翌年の2017年夏。長女は中学3年の受験生。普通なら、「今年は無理だね」と旅をあきらめるところですが、長年旅を続けてきた我が家に、そうした思考はありません。
前年と同様に、家族会議で「北海道キャンプ旅を実現するためにはどうしたらいいか」をじっくり話し合い、長女が「キャンピングカーの車内で毎日時間を決めて勉強する」と宣言したことで、この年も家族全員での長期旅を実現することができました。
受験生である長女のことを考えて、旅の期間は例年より短めの9日間に設定。勉強時間を確保するため、移動を少なくしてキャンプ場での滞在時間を長くとれるようにスケジュールを組みました。長女が車内で勉強している間は、妻と息子、愛犬とクルマの外で静かに焚き火タイム。長女が勉強に集中できるように、家族でサポートしながら旅をしました。
受験生だからと旅の間中ずっと勉強をしていたわけではなく、夕食後の決まった勉強時間以外は家族全員で思いっきり旅を楽しみました。お気に入りのキャンプ場で連泊したり、北海道の友人宅にお邪魔したり、北海道でしか味わえない絶品グルメを堪能したり、雄大な自然に癒されたり……。
訪問するキャンプ場を絞って1カ所での滞在時間を長くしたことで、短期間ながらも北海道キャンプ旅の醍醐味をじっくり味わうことができました。
ちなみに翌年の春、長女は高校に無事合格。しかも、北海道を旅した夏の時点では、まったく学力が届いていなかった第1志望校です。「受験生だからといって旅をあきらめることはない」ということを、長女が身をもって証明してくれました。