公開日: 2021/06/06
国内でも、クルマを使って旅をしたり、クルマで過ごすことをメインとしたキャンプスタイルが広がっていきました。自由に移動しながら、まさに「Home is where You Park it」を地でいくように、その日の宿泊場所を楽しむ感覚です。
長期休暇も取れない日本人にとって、仕事を辞め、自由に旅することはハードルが高かったかもしれません。しかし、少数派ですが、仕事を辞め、バンで日本国内を旅している人も増えている印象です。
皮肉なことに、2020年、新型コロナウイルスが広がると、生活様式に変化が現れ、バンライフがさらに注目されました。リモートワークが推奨され、働く場所に自由度が出てきて、ワーケーションという言葉も生まれました。
そして、日本らしい「Office is where You Park it」が突然やってきたのです。
国内でもバンライフを楽しむ人が増え、いろいろなスタイルが受け入れられるようになってきました。バンを手に入れて、内装をしっかりと作り込み、その空間を楽しんでいる人も多いようです。そして、お気に入りの空間と一緒に旅を楽しむ。これは新しいクルマの楽しみ方としても注目されています。
バンライフビルダーも現れ、クルマのクオリティは向上しています。お手本となるクルマの情報もネットで広がり、その写真を見た人が「こんな生活、楽しそう」と感じる機会も増えています。まさに、相乗効果でバンライフが広く浸透していくのを感じるのではないでしょうか。
バンライフの魅力は自由に行動できることです。生活をシンプル化することで、日々の生活コスト、ストレスを抑える効果も発揮します。さらに、人との接触を避けながら、生活空間を移動させることができるのは、新しい生活スタイルで活かされる結果となりました。
でも、国内では、どこにでも泊まれて、仕事ができる環境が整っているとはいえません。今後はインフラの整備も必要です。インフラが整えば、移動しながら仕事をしたり、特定のアドレスを持たずに、自由に生活することが一般的になるかもしれません。
今、バンライフに挑戦したいと思っている人は多いことでしょう。なかには「バンで生活できないから、バンライフできない」と、あきらめる人もいるようですが、そこまで深く考える必要はありません。一般的なカーライフを楽しむことと同じように、バンがある生活を楽しむ、軽い気持ちが大切です。
フォスター・ハンティントンが感じたように、日々の生活に疲れ、そのライフスタイルに疑問が出てきたら、立ち止まって、バンライフを体験してみるのもいいかもしれません。
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