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【神奈川編】東京から気軽に行ける日帰り温泉。高速道路で行くオススメ温泉地

日本には全国各地に名湯とよばれる温泉地があります。お湯に浸かって身体や日頃のストレスを癒やしたり楽しんだりするのは、まさに日本ならではの文化といえます。温泉は火山の噴火などによりお湯が湧き出てきて、それから温泉施設が建ちはじめて温泉街として栄えるようになります。そのため、温泉地は基本的に山岳地帯に多く分布しています。

そんな温泉地ですが、日本で2番目に人口の多い都道府県である神奈川県には、すばらしい温泉地がたくさんあります。神奈川県は横浜や川崎をはじめとする都市部のイメージが強いですが、厚木や平塚より西側は山岳地帯が多くあり、全国的に有名という温泉地もあります。

神奈川県は東京都と隣接していることと、さすがは全国人口第2位ということで、交通網がすばらしい発達をしており、ゆうゆう日帰りが可能になっています。今回は、そんな神奈川県の私がおすすめしたい温泉地をいくつか紹介させていただければと思います。東京からのアクセス方法とだいたいの所要時間ものせておりますので、ぜひ、日帰りで温泉へ行きたいとお考えの際の参考にしてみてください。

箱根の玄関口に位置する「箱根湯本温泉」

神奈川県のなかでも一番有名な温泉地といえば、やはり「箱根湯本温泉」ではないでしょうか。箱根は、観光地としても関東で人気が高いスポットで、毎年お正月に行われる「箱根駅伝」も有名です。箱根温泉は、奈良時代の738年に開湯されたといわれており、その後戦国時代に豊臣秀吉が小田原征伐を行った際に、武士たちが利用したことで有名になったとされます。

江戸時代には五街道の1つである「東海道」沿道の温泉街として栄え、箱根七湯として知られておりました。箱根湯本温泉は、そのうちの1つになり、箱根の玄関口に位置しています。首都圏からアクセスしやすく、泉源は単純水やアルカリ性単純水となっています。源泉温度が30〜80℃とかなり開きがあるのも特徴です。

箱根湯本温泉までは、鉄道なら小田急電鉄〜箱根登山鉄道で行くのがおすすめですが、道中の移り変わる景色を楽しみながらのドライブもおすすめです。車の場合は東京駅からだと、首都高3号渋谷線〜東名〜小田原厚木道路〜西湘バイパスを利用して、順調にいけば約1時間30分でアクセスできます。

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多くの文豪たちに愛されてきた「湯河原温泉」

湯河原の街並

箱根は神奈川県西部の都市小田原から西側の山岳地帯に入るところに位置していますが、小田原からさらに海岸沿いに15〜20kmほど行ったところにあるのが「湯河原温泉」です。湯河原温泉のある湯河原町は、ちょうど静岡県との県境に位置し、温泉街として全国的に有名な熱海温泉のある熱海市と隣接していることから、首都圏から行くと熱海温泉の手前の温泉街というイメージになります。

湯河原温泉の開湯にはさまざまな説がありますが、奈良時代の和歌集である「万葉集」にも登場することから、奈良時代には利用されはじめていたことがわかります。また、明治時代以降は多くの文豪たちに愛されてきました。

湯河原温泉には、鉄道では東海道本線の湯河原駅があり、特急「踊り子」も停車するため便利ですが、車による海岸沿いのすがすがしい景色を味わいながらの旅もおすすめです。車の場合は、東京駅から首都高3号渋谷線〜東名〜小田原厚木道路〜西湘バイパス〜国道135号線を利用して、約1時間30分でアクセスできます。

パステルカラー温泉とも呼ばれる「強羅温泉」

強羅駅前

箱根湯本温泉よりさらに奥地の山岳地帯を登ったところにある、箱根登山鉄道鉄道線の終点にもなっているところに位置するのが「強羅温泉」です。強羅温泉も、箱根のなかでは有名で人気のある温泉地です。

強羅温泉の開湯は箱根湯本温泉よりもかなり後世の明治時代に入ってからで、1894年に早雲山からの引湯により温泉が広まりました。その後1919年に箱根登山鉄道が開通し、戦後の1952年以降に多くの源泉が掘り出されました。強羅温泉の特徴は泉質が多種多様であり、温泉の色も主に5色ありさまざまなことから、パステルカラー温泉とも呼ばれています。もちろん、温泉入浴時の効果もさまざまです。

強羅温泉には、鉄道では小田原駅や箱根湯本駅から箱根登山鉄道を利用するとアクセスできますが、箱根の景色や強羅の四季折々の景色を十分楽しむならやはり車でのドライブが最高です。車でのアクセスは、東京駅から首都高3号渋谷線〜東名〜小田原厚木道路〜国道1号線で約2時間弱です。

都心から約1時間でアクセスできる「七沢温泉」

七沢森林公園から眺める景色

厚木市は神奈川県でも内陸部に位置する都市で、東京のベットタウンとして約22万人の人口を誇り、工業も盛んな都市です。そんな厚木市にあるのが「七沢温泉」です。厚木の奥座敷と呼ばれ、箱根の各温泉地や湯河原温泉にくらべると小規模ではありますが、首都圏各地から近郊の観光である丹沢と一緒に訪れる方が多くいらっしゃいます。

江戸時代より開湯し幕末までに3軒が開業、現在は6軒の旅館が営業しており、日帰り入浴も受け付けております。泉質は、化粧水として使われているといわれるほど肌にいいアルカリ性単純水で、ぬるぬる感の強い肌触りとなります。

七沢温泉へはバスは走っているものの、近郊に鉄道がないため時間を気にせずに楽しみながら車でドライブしながらがおすすめです。東名の「厚木IC」から一般道でのアクセスが主流ですが、近年は新東名が開通し「伊勢原大山IC」から一般道がもっともスムースにいけます。東京駅から約1時間でアクセス可能です。

秋にはすすき草原の景色も楽しめる「箱根仙石原温泉」

仙石原のすすきの草原

箱根のなかでも仙石原は西側に位置し、箱根にある有名な観光スポットである芦ノ湖の北側に位置する地域です。そんな仙石原のなかにあるのが「箱根仙石原温泉」です。箱根仙石原温泉のある仙石原は、標高約700mと周辺では高所であり、高所ならではの自然がみられる地域です。特に、秋に見頃を迎えるすすき草原の景色はすばらしいと評判でもあります。

箱根仙石原温泉の開湯は明治時代以降で、現在は周辺の温泉地からの引湯がを利用している施設が多く、日帰り入浴を受け付けている旅館も多く存在します。

箱根仙石原温泉は小田原厚木道路の「小田原西IC」から一般道のアクセスの他、高速道路だと東名の「御殿場IC」からのアクセスも便利です。御殿場ICは静岡県になりますので、東名で一度静岡県に出てから神奈川県に戻る形になります。東京駅から約2時間でアクセス可能です。

神奈川の温泉とドライブを合わせて楽しむのがおすすめ

神奈川県は横浜をはじめ、鎌倉や茅ヶ崎など海岸沿いのイメージが強くありますが、実は山岳地帯を中心とした素敵な温泉地もたくさん存在します。ドライブや観光を楽しみながら温泉も堪能できる魅力的な旅先です。

東京都心から2時間以内でアクセスできるのも魅力で、その分現地で過ごす時間を多く確保することができます。ただし、東京〜神奈川の主要交通路線となる東名は平日・休日問わずに交通量の多い路線になるため、渋滞への対策は必須となります。

温泉に行きたいけど、時間もあまりとれないし日帰りで気軽に行きたいという方は、ぜひ神奈川県の温泉地へドライブと合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

■著者プロフィール、この著者のこれまでの記事は:https://www.mobilitystory.com/article/author/000017/

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