公開日: 2023/08/21
環境問題の点からも、このところ急激に注目を集めているBEV(電気自動車)。その中でも今、とくに話題を集めているのが日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」。
ともに軽自動車規格の新しいEVだ。今回はその2モデルの公道試乗リポートをお届けしよう。
※この記事は 2022年8月に月刊自家用車WEBに公開されたものを再編集し、掲載しています。
掲載している情報は、公開日時点のものとなります。予めご了承ください。
現在、日産と三菱は提携関係にあり、そのつながりから生まれた「サクラ」と「eKクロスEV」。基本的な構造は共通となっており、プラットフォームなどは両社のデイズ/eKがベースとなっているが、その開発初期段階からBEVモデルへの展開が前提にされていた。
そのため、スペースに限りのある軽自動車でありながら、駆動用バッテリー(リチウムイオン電池:350V/20kWh)はすべて床下に格納されており、キャビン空間やユーティリティ面での制約がないのも大きな見どころだ。
一充電当たりの航続可能距離はWLTCモードで180kmを確保。さすがに長距離用途は厳しいけれど、日常的な買い物や子どもの送り迎え、近所のドライブがメインなら十分だろう。
自宅などでの普通充電はもちろん、急速充電にも対応しているため出先でいざというときにも安心。約40分で80%まで充電できる。
またBEVにとって問題となりがちな空調システムについても、高効率なヒートポンプ式を採用することで実走行距離の改善が図られているため、暑さや寒さを無理に我慢する必要もない。前席にはシートヒーターも設定(※標準またはオプション扱い)されている。
それでは気になる走りをみていこう。足回りの設定や…