公開日: 2023/05/17
環状線と聞くと、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。鉄道でいうと、東京の山手線や大阪の大阪環状線が有名です。東京の一般道では、皇居を中心にした内堀通りや外堀通りから環七通りや環八通りなどが有名な環状線になります。
環状線は、利用してみるとその便利さを身にしみて感じることができます。便利な利用はさまざまありますが、主に都市部では環状線のもつ役割は都市交通を支えるうえで重要です。
そんな環状線ですが、高速道路にも主に都市圏で環状線が存在します。首都高や阪神高速などの都市高速から、首都圏では外環道や圏央道が通っております。また、仙台では5つの路線から構成される「ぐるっ都・仙台」とよばれる環状自動車専用道路が形成されております。
そして、愛知県名古屋市を中心とした中京圏にも「東海環状自動車道」(以下 東海環状道)とよばれる環状高速道路が通っています。私は、中央自動車道(以下 中央道)の岐阜県部分を走行した際に、いままでなかった「土岐JCT」ができていたことで、東海環状道の存在を知りました。
東海環状道を知った当初は、実はあまり利用価値を見いだせずにいたのですが、最近中京圏へのドライブが増えており、東海環状道のありがたみをひしひしと感じるようになっています。
そんな私が、中京圏の環状高速道路である東海環状道の利用ポイントについてお話ししていきます。沿道のお出かけスポットにも恵まれている東海環状道を上手に利用して、中京圏のドライブをもっと快適にしましょう。
東海環状道は、愛知県豊田市の「豊田東JCT」を起点に岐阜県を経由して、三重県四日市市の「新四日市JCT」で終点を迎える東海地方の3県にまたがる高速道路です。名古屋市から30〜40km圏を環状線で結んでおります。
東海環状道の最大のメリットとしては、中京圏の各主要高速道路を結んでいることです。起点の豊田東JCTでは、新東名高速道路(以下 新東名)や伊勢湾岸自動車道(以下 伊勢湾岸道)と接続しているのをはじめ、中央道や東海北陸自動車道(以下 東海北陸道)、名神高速道路(以下 名神)、新名神高速道路と接続する地点があります。
さらに起点で豊田東JCT近郊には東名高速道路(以下 東名)と接続する「豊田JCT」が、終点の新四日市JCT近郊には伊勢湾岸道や東名阪自動車道と接続する「四日市JCT」が設置されており、ネットワークの広い地域であることが伺えます。
東海環状道は、これら中京圏から放射線に延びている主要高速道路の間を移動するのに非常に役に立ちます。特に、新東名〜中央道の移動がスムースにできることにより、伊勢湾岸道や東名と合わせて、首都圏〜中京圏の移動の選択肢が増えるため、たくさんの方々にメリットがある路線となっています。
その他、中京圏の高速道路では交通集中による渋滞も各地でたびたび発生するため、渋滞回避の迂回ルートとしても、東海環状道は大変便利な路線なのです。
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