公開日: 2023/03/30
高速道路の路線名表示のところに一緒に表示されている「E1」や「C4」のような、アルファベットと数字の表記。近年登場したもので、日頃高速道路をよく走行しているけど、実は意味がよくわかっていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらは「高速道路ナンバリング」とよばれるもので、2017年より高速道路などの高規格道路や、高規格道路から主要な空港・湾港・観光地へのアクセスとなる高速道路ネットワークを形成する道路に付与されている路線番号です。
インバウンド観光促進などで日本に来る外国人の方が増え外国人ドライバーも増えるなかで、「日本の高速道路はわかりづらい」という声が集まり、東京オリンピック・パラリンピックの開催も見越して、導入された経緯があります。
ナンバリングは路線ごとにアルファベットや数字に違いがあり、付け方に一定のルールが存在します。ルールを知ることで、高速道路のナンバリングを理解できるため、高速道路をより賢くより楽しく走行することができます。
高速道路のナンバリングのルールについて、詳しくみていきましょう。そして、実際、運転で活用できる場面がありますので、ぜひ活用してみていただければと思います。
ナンバリングの定義としてまずあがるのが、並走する国道の番号です。全国の主要高速道路はだいたいが、主要国道に沿って通っていることが多いです。
国道の番号の付け方は、時代により変化してきましたが、1952年(昭和27年)の新道路法改正時に決められたものがベースとなっています。この中で、1桁と2桁の国道が一級国道で3桁の国道が二級国道に分類されました。
高速道路のナンバリングでは、並走する一級国道の番号が付与されています。たとえば、「E3」の九州自動車道は国道3号線、「E17」の関越自動車道は国道17号線とほぼ並走しています。また、東名高速道路(以下 東名)と名神高速道路はともに「E1」が割り当てられるなど、路線をまたいで同じ数字が付与されるところもあります。
東名の場合、「東京IC」〜「沼津IC」は国道246号線とほぼ並走していますが、それ以降は国道1号線と並走しているので、「E1」が割り当てられています。高速道路全区間で同じ国道が並走しているわけではありませんが、あくまで全区間のうちのもっとも関わりのある路線の数字が割り当てられているということです。
なかには、東海北陸自動車道の「E41」のように高速道路と並走する国道までの距離がかなりあるところもありますが、一級国道の数字はほぼいずれかの高速道路路線に割り当てがされています。
“整備が進む我が国の高速道路ネットワークにおいて、路線名に併せて路線番号を用いて案内する「ナンバリング」を導入することにより、訪日外国人をはじめ、すべての利用者にわかりやすい道案内を実現します。”
引用:国土交通省