公開日: 2023/02/03
キャンピングカー製造の裏側に迫る本企画「~キャンピングカーができるまで~」。特別連載#4の今回は、FIAT DUCATO(フィアット デュカト)で異なる2つのモデルのキャンピングカーを製造し、販売する株式会社アールブイランド阿部和英代表のインタビューをお届けします。
デュカトの日本のキャンピングカー市場でのポテンシャルや、キャンピングカーのベース車として人気のハイエースとの比較、デュカト バンライフモデルのことや鈴木大地さんに制作を依頼した理由をお聞きしました。
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——Mobility Story編集部(以下 編集部):RVランドが送り出すフィアット デュカト バンライフモデルの開発コンセプトを教えてください。
阿部和英代表(以下 阿部代表):今回のコンセプトは、「優雅な二人旅」です。ペットも喜ぶゆとりの空間を提案することですね。
——編集部:デュカトの正規販売代理店というお話は、いつ頃にあったのですか?
阿部代表:初めてお話をいただいたのは、実は5年以上前ですね。当時は法規だったり排出ガスを懸念して断念していました。
改めてお話をいただいた今回は、昨年のジャパンキャンピングカーショーで導入が発表された後ですね。
——編集部:正規販売代理店として発表されて以降、お客様の反応はいかがですか?
阿部代表:お問い合わせは、常にありますね。気になっている方、多いようです。正確なオーダー数は公表できませんが、すでに何十台という単位で注文いただいてます。
——編集部:正規販売代理店として、ベース車の販売とともにRVランドのオリジナルモデルをデュカトで作れるとなった時は、どのように感じられましたか?
阿部代表:RVランドでは、HYMER Japan(ハイマージャパン)としてドイツのHYMER社が架装したデュカトの輸入販売を行ってきました。
(編集部注:RVランドは、欧州のプレミアムモーターホームブランドである「HYMER」の正規販売店でもあります)
HYMER社のデュカト バンコンバージョンは、乗車定員4人までのレイアウトしかないんですよ。なので、自社で作る場合は、絶対条件として6人乗車を想定していて、それを実現したいと思いましたね。
(編集部注:RVランドのデュカト2モデルは、どちらも乗車定員6名、就寝人数4名)
日本のキャンピングカー屋さんとして31年以上の経験がありますから、日本の方の使い勝手に合うレイアウトで発信していきたいと思っています。