公開日: 2022/12/20
道の駅といえば、皆様はレストランと直売所があるドライブの休憩所というイメージがあると思います。しかし、これまでのコラムでもお伝えしてきたように温泉に入れたり、宿泊施設を備えている道の駅も多くあります。
もともとは温浴施設だったところが道の駅になっていたり、もともと地域の資料館だったところが道の駅になっていたりして、道の駅と知っていなければ、通り過ぎてしまうかもしれない道の駅が実はあるんです。
日本全国には、私達の想像を超えてくる道の駅があることを知れば、もっと道の駅の面白さに気づくことができると思います。道の駅の多様性を知ると、クルマ旅やドライブの休憩がより楽しくなります。
訪れた道の駅で各地の名産やグルメを堪能していくと、「道の駅巡りの世界」へハマってしまうこと間違いないです。
「意外な施設が道の駅になっている場所は?」と聞かれたら、真っ先に上がるのが道の駅「保田小学校」ではないでしょうか。タイトルにもある通り、実際に2014年に廃校になるまでは小学校として生徒が通っていた校舎を再利用した道の駅なのです。
体育館を再利用した建物が直売所になっていて、中には小学校を連想させる商品がたくさん置いてあります。校舎には実際に給食を食べることができるレストラン、中華料理屋、ラスク屋、情報コーナーがあり、そして宿泊施設も備えているので元教室にお泊りすることもできます。
実は小学校を再利用している道の駅というのは「保田小学校」だけではありません。「三田貝分校(岩手県)」、「宮地岳かかしの里(熊本県)」等も、実は元小学校を再利用した“現”道の駅なんです。「奥永源寺渓流の里(滋賀県)」のように中学校を利用した道の駅もあります。
画像提供:道の駅「保田小学校」
しかし、小学校の元教室に実際にお泊りができる等、道の駅でワクワク体験もできるという点で保田小学校はオススメです。
運がいいと、こんなかわいい猫ちゃんが遊びに来ているかもしれません。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/chiba/hotashogakkou/
・公式HP:https://hotasho.jp/
群馬県の道の駅「富弘美術館」は、名前の通り美術館が道の駅の大部分を占めています。富弘とは、この美術館に作品が集められている「星野富弘」氏のことです。
事故により、両手足を使えなくなったため、筆を口にくわえて詩と絵を描いた作品が並んでいます。一度見ると何だか優しい気持ちになれる作品です。
もちろん、美術館があるだけの道の駅ではありません。少し離れたところに草木ドライブインがあり、このドライブインと連携することで、道路情報や地域の情報を発信する道の駅としての機能を果たしています。
また、道の駅「富弘美術館」は草木ダム湖のほとりに佇んでいるので、道の駅からも壮大な景色を眺めることができ、秋になると、周辺の草木は鮮やかな色に染まります。
湖と紅葉の鮮やかなコントラストは、群馬県の中でも有名な紅葉スポットとして知られています。
道の駅と知っていれば、気軽に休憩することができて、壮大な景色と優しい作品に触れることができます。
その帰りに美味しい山の幸を購入することもできるんです。
ちなみに美術館が道の駅となっているのは珍しいです。他には、「水辺の郷おおやま(大分県)」には進撃の巨人とタイアップしたミュージアムがあります。休憩で立ち寄ったつもりが、他に興味をそそられてしまうなんてこともあるかもしれません。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/gunma/post_348/
・公式HP:https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/