公開日: 2022/10/15
「北海道と言えば?」と聞かれて、「食」と思う方が多いかもしれない。2022年以前の私の北海道の思い出は、高校の修学旅行だった。
しかし美味しかった記憶は、お寿司だけ。更には当時、東京から何に乗って北海道に行ったのかさえ記憶に無く、覚えていることといえば、マリモ、網走監獄、お寿司、札幌の時計台…。もう20年も前のことだから忘れているのか、自分の意思で動いた記憶はない。
その点、湘南から自分の車でフェリーに乗って向かった2022年の北海道旅は、達成感がすごかった。自分で車を運転して北海道まで行って帰ってきたという経験は、否が応でも一生記憶に残るだろう。一人旅に向けて活用した情報収集方法は、旅行ガイドブックやWEBサイト、Instagram、そして今回のバンライフ北海道の満足度を高めてくれた、知り合いの北海道オススメ情報「これだけは食べて来いリスト」。
自分で旅を企画し、実際に訪れてみて今更ながらわかったことは、「北海道は大きい」ということと「北海道旅行は1日5食」が妥当ということ。それだけ“食に魅力された旅”だった。お店一軒一軒が遠い…。ということは移動距離が長い。だからこそ! キャンピングカーという移動できる家が大活躍した。
10泊11日の北海道旅は、想像を超える感動の毎日だった。食べ尽くせない、行ききれないお店でいっぱいな今回の旅は、最初の1週間は女一人旅で1週間後から母と合流。母娘北海道二人旅の良さはまた今度にして、さらに女性の北海道一人旅の魅力もまたいつか。今回は北海道で出会った「食」をご紹介したい。
1カ月は余裕で食に困らない食材(レトルトや缶詰乾物等)は、車に積んできた。でも、せっかくならと行った先の名物が食べたくなって、我慢できなくて…。結局、積んできた食材は一緒に北海道を旅して関東に帰ってきた。
普段の「VAN LIFE(バンライフ)」では、車内でも調理は出来る。でも家の一人暮らしと同様で、自分一人の為に食材を買って調理をする方が高く、多く作っても車内の冷蔵庫に入らなければ腐らせてしまうから、出来合いのご飯を購入し、車内で食べる事が基本になってしまった。キャンプ場で作るご飯が一番手料理らしい食事になる。
家で暮らしていた時は料理が好きで、お菓子作りも好きで、ベーグルもお弁当も作っていた。それが面倒になってしまった自分に少々ガッカリしていたが、結構そんな人が多い事を知って妙に安心してしまった。
女独りのバンライフ。続けるコツは「無理しない」。吹っ切れて、「人に迷惑がかかるわけでもないしせっかくだから、今しかできない贅沢、今の自分が無理しない楽で続けて楽しめる食事方法を見つけよう」っと。
前置きが長くなったが、結論が出た。
レンタカーやツアーでは出来ない、自ら移動して北海道の食に出会う“キャンピングカーならではの食旅”をする。