公開日: 2022/09/17
こんにちは。道の駅旅ライダーの平賀です。
全国の道の駅を巡っていると、「本当にいろいろな道の駅があるな~」と各駅を訪れる度に感じます。直売所やご当地ものが食べられるレストランがあって、地域のお土産が買えるのは今や基本で、水族館や遊園地、ミュージアムなどのエンタメ施設があったり、キャンプ場やホテルで宿泊ができたりする道の駅もあります。
全国にはその地域性を活かした、そこにしかない施設のある道の駅もあるんです。これがどこも個性的で! 今回はその中でも、ぜひ1度は訪れてほしい、地域の特色に溢れたユニークな施設がある道の駅をご紹介したいと思います。
※記事でご紹介している道の駅に関する情報は、ライターが訪れた時の情報が含まれるため、訪れる時期や日によって変更されている可能性があります。最新の情報は訪れる前に各施設・店舗へお問い合わせください。
北海道南部の鹿部町にある「しかべ間歇泉公園」。函館からは車で約1時間、噴火湾に面した場所にあります。
ここの見どころは、北海道遺産にも認定された、高さ15mほどまで噴き上がる大迫力の間歇泉(かんけつせん)。間歇泉というのは温泉が定期的に地中から噴き出したもので、全国でもその数は少なく、道の駅で見ることができるのは「しかべ間歇泉公園」だけなんです。
間歇泉は道の駅併設の「間歇泉公園」内にあります。入園料は大人300円、小人200円で、間歇泉を見ることができるほか、温泉を利用した足湯に入ることができます。
しかべ間歇泉の温泉は、113℃の温泉が地下26mから湧き出したもの。その温泉が定期的に、1回に約500L、高さ約15m以上の高さまで噴き上がります(飛散防止で10m部分に蓋が設置されています)。噴き出すお湯の温度は100℃以上。それを自然の力だけで噴き上げているというからすごい。
間歇泉は10分~15分間隔で噴き出しているので、見逃したと思って焦らなくても大丈夫です。
間歇泉から噴き上がった温泉は、タンクで冷ましてから足湯に使われています。神経痛や冷え性に効能があるという温泉にのんびりと浸かりながら、間歇泉を眺めるのもおすすめです。
さらにこの駅には、温泉の蒸気を利用した「温泉蒸し釜」があり、温泉の蒸気で蒸した食材を味わうことができるんです。売店で買った食材を自分で蒸し器に入れて調理します。
食材は噴火湾でとれたカキやエビなど地元の魚介類、玉子やまんじゅうなどがあり、好みの食材で蒸し釜料理を楽しむことができます。手順の説明書きがついてくるので、初めての人でも安心です。
大迫力の間歇泉と、温泉蒸し釜料理、足湯も楽しめる温泉地ならではの道の駅です。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/donan/post_116/
・公式HP:https://shikabe-tara.com/
「縄文ロマン南かやべ」も北海道南部、函館市にある道の駅です。函館市とはいっても、市内からは車で約60分の南茅部地区にあります。ここはなんと、国内で唯一、国宝を展示する道の駅なんです。
画像提供:函館市教育委員会
道の駅には「函館市縄文文化交流センター」が併設し、北海道唯一の国宝「中空土偶」が常設展示されています。南茅部地区には縄文時代の遺跡がいくつもあり、縄文文化交流センターではそこで発掘された土器や石器などの遺物や縄文文化について、展示されています。
画像提供:函館市教育委員会
中空土偶とは、内部が空洞になっている土偶のことで、展示されているものは中空土偶の中では最大で、状態も良好とのこと。実際に間近で見ると、なんだか神々しさを感じました。道の駅で国宝を見ることができるなんて、これは絶対見なきゃ損です!
入場料は大人300円、学生・生徒・児童150円で、見学のほか体験教室で勾玉ペンダントや組み紐アクセサリー作りを体験することができます。
しかべ間歇泉公園と同じ道南エリアで、車で約20分ほどで行くことができますので、合わせて行ってみてはいかがでしょうか。
・施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/donan/post_113/
・公式HP:http://www.hjcc.jp/