公開日: 2022/05/21
この1〜2年で人気が高まってきた車中泊。最近になって初めて経験した、これからやってみようという人も多いのではないでしょうか。 筆者は夫婦で車中泊仕様にDIYカスタマイズしたバンに乗り「休日バンライフ」として、3年以上の期間、車中泊旅を楽しんでいます。
そんな筆者が車中泊初心者さんにもオススメしたいイチオシの車中泊アイテムが、車内でさまざまな電気製品を使うことができる「ポータブル電源」です。今回の記事では、車中泊歴3年以上の筆者が考える、車中泊におけるポータブル電源の「必要性」と「使い道」をお伝えしていきたいと思います。
車中泊だけでなく、キャンプや災害時等にも役立つポータブル電源は、この数年で多くの種類が登場しています。その数の多さから、どのポータブル電源が自分のライフスタイルに合っているのか、車中泊用に欲しいけどどれを選んだらいいのかが分からない、という方も多いかもしれません。
この記事ではポータブル電源があると「車中泊がいかに快適になるか」といった点や、車中泊での便利な使い道、どのくらいの容量がオススメなのか等をご紹介していきますので、ポータブル電源が気になっているという方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
まずは、実際に筆者が車中泊旅でポータブル電源を使用する場面をご紹介していきます。さまざまなシーンで活用できるポータブル電源ですが、筆者は主に以下のような使い方をしています。
我が家は自宅でもIHクッキングヒーターやオーブンレンジ、トースターなどの調理家電を使用して料理をしています。車中泊旅では安全面を考えて「車内で火を使わず電気で調理したい」と考えていることもあり、IHクッキングヒーターを使えるポータブル電源は、まさに車中泊の必須アイテムとなっています。
写真のような電気コンロは消費電力が大きく、最大出力で使用すると800Wほど必要。さらにIHクッキングヒーターは1000〜1200Wほど必要になってくるため、車中泊旅では場面に応じて使用する調理家電とポータブル電源を変え、組み合わせを考えながら工夫して使用するようにしています。
カセットコンロなどと比べると火力が若干劣ることはあるのですが、最初から「調理に多少時間がかかるもの」という認識でいれば、特に困ることはありません。いまはホットサンドメーカーやお料理ケトルなど、そこまで大きな電力がなくても調理が可能な家電も増え、車中泊使用での選択肢も増えています。
予算や使用予定の調理家電に合わせてポータブル電源を選ぶことができるため、車内調理のハードルもかなり下がっているのではないでしょうか。
夏など暑い季節の車中泊では、扇風機やポータブルクーラーを、冬は小型の暖房器具や電気毛布などを使用しています。当然これらの電気製品の使用時にも、ポータブル電源が大活躍しています。
特に扇風機や電気毛布などは消費電力も少なく、低出力での使用が可能。手頃な価格(3〜4万円程度)の小型ポータブル電源でも使うことができるんです。5〜6万円程度のより容量の大きいポータブル電源であれば、朝まで問題なく使うことができるタイプも多いため、かなり重宝しています。
扇風機や電気毛布と小型ポータブル電源の組み合わせは、車中泊初心者さんに特にオススメです。
筆者はフリーランスのライター・カメラマンという職業柄、車中泊時でもパソコンやカメラを使用する頻度がかなり高いです。特に画像処理ソフトなどを使用しているときは、電力の消費が激しいためポータブル電源が手放せませんし、カメラのバッテリーを充電する際にも必要です。
また作業中はスマートフォンのテザリング機能を使ってネット接続することが多いため、スマートフォンのバッテリーもあっという間に尽きてしまいます。充電器も念の為常に持ち歩いてはいるのですが、スマートフォンで2回程度の充電が限界。そんな理由から、仕事の面でもポータブル電源が必須となっています。
車内でテレワークをされる場合は、ポータブル電源がひとつあることで作業がとてもスムースになります。自然豊かな場所や旅先で仕事をこなす「ワーケーション」も流行っています。筆者もポータブル電源を使用して、これからも旅先の車内での仕事を楽しんでいきたいです。