公開日: 2021/09/05
好きな時に好きな場所にいき車内で寝泊まりする「車中泊旅」。筆者は少なくとも月に1〜2回程度は車中泊を夫婦で楽しんでいますが、楽しいことがある反面、ちょっとしたトラブルに見舞われることもあります。
トラブルが起きるたびに夫婦で相談して対応方法を考え、ある程度諦めたり、回避手段を取れるようになってきましたが、車中泊旅をスタートした当初は対応方法がわからず、かなり大変だったことも。
そこで今回の記事では、休日バンライフ歴2年半の筆者が、これまでに経験した車中泊トラブルと、どうやってトラブルに対応してきたのかなどをお話をしていきたいと思います。
これから車中泊旅を予定している方は、どういったトラブルがあるのか気になるという方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
車中泊の際自宅を夜中に出発することが多い筆者は、道中にある道の駅や高速道路上のサービスエリア、公共の駐車場等でトイレを借りたり、数時間仮眠を取ることがあります。
その際に、他の車中泊者が駐車場内に調理器具を出して調理をしていたり、テーブルや椅子を出しているといったりと、その場所におけるルールやマナーを守らない車中泊者に遭遇したことが何度もありました。
見ていても気分が良いものではないので、できるだけ見ない、関わらないようにすることで対応していますが、調理時のにおいが気になったり、あまりに不快な様子が見受けられる場合は、可能な限り場所を移動するようにしています。
直接注意しようかと悩んだこともあるのですが、そういった方に注意をしたところで、逆に文句を言われてしまったり、まったく効果がないことが多いんですよね。また逆恨みをされて嫌がらせをされても怖いので、ササッと場所を移動することで対応しています。
深夜となると対応できる方も施設内にいないため、注意をお願いすることもできないのですが、まだ営業時間内の場合は、マナー違反の方がいることを施設の方に伝えるようにしています。
直接の注意はさらに大きなトラブルに繋がりますので、あまりおすすめはしません。
これもマナーの問題ではありますが、オートキャンプ場や道の駅など他車中泊者がいる場所では、他のグループが夜中まで騒いでいたり、大きな音で音楽をかけていたりして眠れないなど「音」のトラブルに巻き込まれることがあります。
車中泊を頻繁に出かけているので、慣れもあるのか基本的には周囲の車の走行音などが気になって眠れないことはないのですが、人の話し声や大音量の音楽などはさすがに気になって眠ることができません。
この場合も可能であれば場所を移動したり、移動が難しい場合は耳栓を使用するなどして音を気にせず過ごせるような工夫をしています。
車中泊をしようとおでかけをし目的地についてみると、想定よりも暑すぎて眠ることができなかったり、逆に寒すぎて車内で過ごすのが難しいといったことが何度かありました。
特に冬場は標高の高い場所に滞在したり、雪の降っているような日に車中泊をすると、車内の温度が冷蔵庫よりも低くなることも。
暑さ・寒さについては事前に必ず「現地の気温」のリサーチが欠かせませんが、事前に調べても想定より暑い・寒い場合がどうしてもあります。そういった場合は無理せず、現地のホテルをネット予約し、宿泊するようにしています。
「車中泊に行ったのにホテルに泊まるの?」と驚かれることもありますが、せっかく旅行に行ったのに寒くて眠れなかったり、翌日風邪を引いて体調を崩してしまっては意味がありません。
どうしてものときは無理せずホテル泊。そしてできるだけ暑い・寒いに対応できるように、事前に現地の気温や天気をリサーチした上で、夏は標高の高い場所に向かい扇風機を持参、冬なら比較的温暖な海の近くを目的地とし、電気毛布やパネルヒーターを持参して車内でも快適に過ごせるための準備を怠らないよう気をつけています。↓ こちらもおすすめ ↓
休日バンライフに持参してよかったアイテム&便利だったもの5選!
自然豊かな場所に滞在すると、どうしても避けられないのが「虫」問題。筆者は虫がとても苦手で、できれば虫のいない場所に滞在したいと思っています。
しかし車中泊によく向かう場所は山など自然が多い場所が多く、虫がいない場所よりもたくさんいる場所に滞在することの方が多いです。山の滞在では当然ながら、虫が車内に入り込んでしまうことは仕方なく、ある程度の対策をしても完全に防ぐことはできないんです。
山の中などは夜になると街灯がなく真っ暗になってしまうということもあり、電気をつけている車内の灯りを求めて、虫が集まってきてしまいます。
最初のうちは大きめの虫を見かけるたびに叫んでいたのですが(笑)、何度も車中泊を繰り返すうちに小さな虫程度なら、少しずつですが大丈夫になってきました。
こればっかりはどうしようもないので慣れていくしかないのですが、どうしてもダメな場合は、夜遅い時間であっても場所を移動したり、素直に帰宅するなど臨機応変な対応が必要となってきます。
また夏場などは暑くて窓をあけて寝ることも多いのですが、窓を開けっ放しにする必要があるときには、現地に窓にとりつけることができるウインドーネット(網戸状にできるもの)を持参するようにしています。
筆者は箱根に住んでいることもあり、いつ降り始めるかわからない雪に対応すべく毎年12月ごろになるとスタッドレスタイヤに履き替えるようにしています。
冬場は常にスタッドレスを履いているため走行自体は問題がないのですが、特に観光地などでは冬でもノーマルタイヤで移動している車が多く、スリップにより走行不能になった車が道路を塞いでしまい、道路が通行止めになったり、通行規制がかかってしまうことも。
雪の日はそういった自体に備え、時間に余裕を持って出かけたり、スケジュールを組むようにしています。目的地まで、ナビが想定している予定時刻よりもさらに時間がかかると思って予定を組んでいれば、途中で慌てることもありません。
また、雪が予報よりも多く、長く降り続けるなどした場合は、無理せずそのまま帰宅する柔軟さも必要です。
無理をして目的地まで行っても帰れなくなってしまう心配もありますし、スリップにより自分たちが事故を起こしてしまう可能性も否定できません。
車内から眺める雪景色はとてもきれいで、そういった場所での車中泊は貴重な体験ではありますが、できるだけ無理をせず、楽しめる範囲で行動するように心がけることが必要となってくるのではないでしょうか。
車中泊旅の最中、我が家の車にはトイレやシャワーなどの設備がないため、公共のトイレを使用したり、入浴施設を利用することになります。特にトイレについては旅の最中に必ず利用することになるため、色々なトラブルに見舞われがちです。
特に筆者は、臭いや汚れなどがあまりない、できるだけきれいなトイレを使いたいと考えており、高速道路のパーキング・サービスエリアや道の駅、立ち寄った飲食店などはトイレがきれいであることが多いので助かっていますが、そういった場所が付近にないときはかなり大変です。
仕方なく立ち寄ったトイレが掃除がされていない状態で汚い場合などは、予定を変更してきれいなトイレを時間をかけて探しまわることになります。
何度かそういった場面に遭遇してからは、目的地までの道中や滞在先にあるトイレを事前に調べるようにしています。また何度か行ったことがある場所では、トイレに行きたいわけでなくてもできるだけ立ち寄るようにするなど、とっさのときに困らないような工夫をしています。
特に女性やおこさまなどは、筆者と同じようにきれいなトイレ以外は使いたくないと考えている方も多いと思います。事前にリサーチをしておく、土地勘のある場所に滞在するといった工夫をすることで、トイレの心配なく旅を続けることができますよ。
今回は、休日バンライフ歴2年半の筆者が、これまでに経験した車中泊トラブルや、どうやってトラブルに対応してきたのかなどをご紹介しました。
旅行にはトラブルがつきものですが、車中泊となるとそのトラブルの内容もかなり違ってきます。車中泊の際にどのようなトラブルが想定されるのかを事前に知っておくことで、さまざまなトラブルが起きても、柔軟に対応することができるのではないでしょうか。
せっかくの旅行ですから、トラブルに見舞われてイライラしたり、旅を途中で中断するのはかなりもったいないと思います。
ぜひ事前にしっかりと下調べをして、安心・安全な車中泊旅を楽しんでください。
■関連記事
・バンキャンプという「クルマ」と「キャンプ」の新しいカタチ。ぼくがバンキャンプを始め、ハマった理由
・【私がバンライフを始めた理由】新しい時代に選んだ新しい生活スタイル
・車窓から眺める富士山の姿。富士山が見えるオススメの車中泊スポット9選【静岡・山梨・千葉・長野】