公開日: 2021/07/11
我が家では、毎年夏に2週間から3週間かけてキャンピングカーで北海道を旅しますが、それだけ長期に渡って旅を続けていると、楽しいことばかりではなく、時には大変なこともあります。楽しいことも、うれしいことも、トラブルでさえも家族で共有する。それが、観光旅行とは違う“旅”ならではの醍醐味。トラブルを一緒に乗り切ることができれば、家族のチームワークもより強くなるはずです。
今回は、北海道キャンプ旅で遭遇した、最大のピンチのエピソード。どんなトラブルが我が家を襲ったのか、それをどのように乗り切ったのか、詳しくお話します。
2012年の夏。2週間に及ぶ北海道キャンプ旅の初日。19時40分発のフェリーに乗船するため、炎天下の高速道路を仙台港に向けて走行していたときに“それ”は起こりました。
東北自動車道で福島県に入り、左車線を順調に走っていたところ、突然キャンピングカーのリアから「ドーン」という破裂音と大きな衝撃が!
「屋根が落ちた!?」と思うほどの激しい音と衝撃に思わず後ろを振り返ると、その瞬間にTPMS(タイヤの空気圧モニタリングシステム)からノープレッシャーの警告音が鳴り響きました。そこで「タイヤがバーストした!」と気づき、ハザードを点灯させて減速しながら路肩へと移動。すぐにクルマから降りて、家族をガードレールの外側に避難させ、クルマの後方に発煙筒と三角表示板を置いてJAFに連絡しました。
救援車両を待っている間も、路肩に止めたキャンピングカーの脇を100km/h前後のスピードでクルマがビュンビュンと走っていきます。突然のタイヤバーストで心の中は恐怖でいっぱいでしたが、子供たちに不安を感じさせないように平静を装って行動しました。
その後、到着したJAFの隊員にバーストした左後輪をスペアタイヤに交換してもらい、最寄りのパーキングエリアまで移動。クルマを止めてから、しばらくは放心状態でした。