公開日: 2021/06/06
Photo by Julian Hanslmaier on Unsplash
最近、「バンライフ」という言葉をよく聞くようになりました。文字通り、バン(VAN)+ライフ(LIFE)とういうことで、なんとなくイメージできるのですが、実際、どのようなモノなのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ネットを検索すれば、世界的なムーブメントに発展した、北米発の新しいカルチャーとして紹介されていますが…… そのスタイルは、バンを使って、自由に旅をする、といったもの。そして、検索でたどり着くのが、フォスター・ハンティントンという人物です。
彼は、みんなが憧れるような仕事を手に入れ、毎日、忙しく生活していました。しかし、それまでの生活に疑問を感じるようになり、2011年にフォルクスワーゲンT3バンを手に入れ、仕事を辞めて、最小限の荷物をクルマに積み込み、2年間の旅に出たのです。
そして、旅先で出会った仲間を紹介したり、そのライフスタイルをネットで発信し始めると、ハッシュタグの#vanlifeが話題に。2014年に書籍「Home is where You Park it」を発刊すると、彼のライフスタイル「VAN LIFE」は一大ムーブメントとなっていったのです。
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ハッシュタグ#vanlifeの写真は、バンで移動しているからこそ体験できる光景ばかり。もちろん、以前から、バンを使って旅をする人はたくさん居ましたが、集約されたSNSのおかげで、誰もが憧れを抱き、バンライフというカルチャーが一気に加速したのです。
SNSというインターネット環境が後押ししたことで、バンライフを身近に感じた人も多かったのではないでしょうか。日々変化する光景、流れる景色。スタイルに注目が集まり、その写真は言葉を超えて、多くの人に共感されました。インターネットならではの現象と言えるでしょう。
世界中を駆け巡ったフォスター・ハンティントンの、そのシンプルで自由なライフスタイル。日本国内でも、カルチャーに敏感な層から、そのスタイルに共感する人がジワリと現れ始め、国内のバンライフカルチャーが少しずつスタートしたのです。