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旅先での素敵な"出会い"が北海道キャンプ旅の原動力【"キャンピングカーの聖地"北海道でクルマ旅 vol.4】

長期で旅をしていると、行った先々でさまざまな出会いがあります。とくに、外観が目立つキャンピングカーは、観光地やキャンプ場、スーパーの駐車場など、あらゆる場所で頻繁に声をかけられます。

同じキャンピングカーオーナーと出会って、お互いのクルマや旅の話で盛り上がることも少なくないですし、地元の人に「すごいね~」「どこから来たの?」と話しかけられることもしばしば。直接会話をすることはありませんが、キャンピングカー同士がすれ違った際に手を振り合って挨拶をかわすのも、素敵な「出会い」のひとつと言えるでしょう。

我が家が北海道で長期旅をするのは、毎年夏。その時期の北海道は、全国から大勢の旅人が集まってくるため、どこに行っても“旅の香り”が感じられ、旅人同士で交流する機会も多いです。そうしたすべての出会いが、15年以上続けてきた北海道キャンプ旅の原動力のひとつになっています。

旅先で出会った人たちとの楽しい交流

筆者が初めてキャンピングカーで長期旅をした2008年の北海道キャンプ旅は、最初から最後まで素敵な出会いの連続でした。キャンピングカーという最強のツールを手に入れたことで「家族で旅をしている」感覚が強まり、同じように旅をするキャンピングカーユーザーはもちろん、ライダーやチャリダーにも親近感を感じていました。

荷台に大きな荷物をくくりつけて走る自転車を見かけると、すれ違うときや追い抜いたときにホーンを鳴らしたり、手を振って挨拶します。印象的だったのが、知床で急坂にあえいでいた若い女子チャリダー。車内から「頑張れ~!」と声をかけると、真っ赤な顔で坂を登りながら、「ありがとうございま~す!」と最高の笑顔で大きく手を振ってくれました。

ほかにも、余市の道の駅で大学自転車部に所属するツワモノのチャリダーと旅の話をしたり、帯広の道の駅でバンコン乗りの年配夫婦とキャンピングカーの話で盛り上がったり、道北のキャンプ場で長期滞在しているミニバン車中泊の年配オーナーたちと交流したり……。道の駅で出会った地元の農家の方に、「これ、道中で食べな」と袋いっぱいのミニトマトを頂いたこともありました。

ほんの小さな心のふれあいですが、そのひとつひとつが旅を彩るワンシーンとして、今でも鮮明に思い出されます。

知床で出会った日本1周中の青年チャリダー

数ある出会いの中でも、とくに印象に残っているのが、2008年の北海道キャンプ旅で出会った青年チャリダーです。

世界遺産・知床半島のキャンプ場、「国設知床野営場」に泊まっていた時のこと。0歳の長男が自由に動けるように、ワンタッチタープの下にブルーシートを敷いてくつろいでいると、片手にコッヘルを持った青年が「こんにちは~!」と挨拶をしながら炊事場に歩いていきました。彼が戻ってきたときに、「よかったらこっちでコーヒーでも飲みませんか」と声をかけ、我が家のブルーシートに彼を招いてお互いの旅の話で盛り上がりました。

その青年は、勤めていた会社を辞めて自転車で日本1周の旅をしているとのこと。その後、日帰り温泉で一緒になったり、キャンプ場で会うたびに挨拶や立ち話を交わしたりして何日か過ごし、彼とはお別れしました。東京に帰ってから数カ月後に、彼のブログで日本1周達成の記事を読んで、「やったな!」と自分のことのように喜んだ記憶があります。

あれから、もう13年。知床で別れてから連絡を取り合うことはありませんが、彼のことだからきっとどこかでパワフルに生きているだろうと、今でも懐かしく当時の交流を思い出します。

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