公開日: 2021/05/03
現在(2021年5月時点)、全国で1187カ所の道の駅が登録されています。なかには温泉やレストラン、観光施設などを併設するところがあって、ドライブ途中の休憩施設としてだけではなく、目的地としても充分に楽しめる場所になってきています。
ボクがキャンピングカーで車中泊して回ったなかから、印象に残っていて、また行きたいと思う道の駅をグルメ、風景、エンタメ、変わりダネ、温泉の5つの魅力別にピックアップしました。
北海道東部にある厚岸(あっけし)。厚岸湖の淡水と厚岸湾の海水が混じる汽水域で育った牡蠣が有名です。汽水域では水温の温度差を利用して産卵時期を調整していて、一年中牡蠣を食べることができます。春夏はさっぱり系、秋から甘みが増してきて冬には濃厚な甘さの牡蠣になります。
道の駅でも、もちろん厚岸産の牡蠣が堪能できます。1階では厚岸の特産品やオリジナルグッズを販売。ここでのお土産には牡蠣の佃煮、オイスターソース、牡蠣の燻製など牡蠣関連商品が多数。2階には魚介市場があり、牡蠣をはじめとしてサンマやカニなどが季節ごとに並びます。
魚介市場で購入した商品を「炭焼 炙屋」に持ち込んで炭火焼きバーベキューが可能。炭焼 炙屋では、牡蠣食べ放題も実施しています。ほかにもレストランや、オイスターバーがあり、殻が小ぶりで丸く厚みのあるのが特徴の厚岸産ブランド牡蠣「カキえもん」も食べられます。牡蠣好きな人におすすめしたい道の駅です。
■住所:〒088-1119
北海道厚岸郡厚岸町住の江2-2
■電話:0153-52-4139
■休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月2日)、無休(7月~8月)
■駐車場
大型:4台 普通車:97(身障者用2)台
■HP:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/531/
■施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/doto/akkeshi_gourmetpark/
ジオパークとは地球・大地を意味する「Geo」と公園の「Park」を組み合わせた言葉で、世界遺産などと同様にユネスコが推進しているプログラム。地質や地形を学びながら保護する活動です。
紀伊半島の南端は「南紀熊野ジオパーク」に認定されたエリアで、見どころスポットとしてジオサイトがあります。自然景観、地層、岩石、化石などが選ばれていて、道の駅・一枚岩にあるのもそんなジオサイトのひとつです。
このあたりは古座川弧状岩脈と呼ばれる岩脈のあるところで日本地質百選にも選ばれています。日本最大級の岩盤は、清流・古座川を挟んでそびえ立っていて、その大きさは幅500m、そして高さ100mもあります。
周辺エリアは穴の空いた奇岩が多く見られるところですが、一枚岩には、岩を食べようとした魔物を追い払った猟犬のおかげで、穴が空かずに残ったという伝説があります。毎年4月19日前後と8月25日前後の数日間は夕日を受けて、その「守り犬」の影が一枚岩に浮かび上がるので、この日に合わせて、道の駅を訪れるのもいいでしょう。
■住所:〒649-4235
和歌山県東牟婁郡古座川町相瀬290-2
■電話:0735-78-0244
■休館日:なし
■駐車場
大型:0台 普通車:18(身障者用2)台
■HP:https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/727
■施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/wakayama/ichimaiiwa/
奄美大島の住用町は、沖縄県西表島に次いで大きなマングローブ原生林があることで有名です。このマングローブが生い茂る水路でカヌー体験できるのが道の駅「奄美大島住用」です。
カヌー体験はガイド付きの約1時間のツアーで、入園料込みで大人2000円と格安。カヌーの漕ぎ方の練習もありますから、初心者でも安心して体験できます。カヌーは水面に目線が近く、浅瀬にも入っていけるので、より近くまで行ってマングローブを観察できます。モーター付きの船と違って静かですから、鳥のさえずりなどまわりの音もよく聞こえます。
潮の満ち引きによって川幅が変わり、原生林の様子が変化するので、時間を変えて何回も体験する人がいるそうです。ボクが乗ったときは満潮に近い状態で、川幅が広く、カヌーの近くを泳ぐ大きな魚を目にすることができました。カヌー体験のルートには川の両側からマングローブが覆い被さるように頭上で交差して、トンネルのようになっているところがあり、ぜひ行ってもらいたい場所です。
■住所:〒894-1201
鹿児島県奄美市住用町石原478番地
■電話:0997-56-3355
■休館日:なし
■駐車場
大型:4台 普通車:95(身障者用3)台
■HP:https://www.mangrovepark.com/
■施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/kagoshima/amamioshimasumiyou/
全国の道の駅でも珍しい、廃校になった小学校を再利用した施設です。富津館山道路・鋸南保田ICを降りてすぐ目の前にあります。道の駅の駐車場になっているのは元校庭で、目の前にある大きな建物は体育館。旧体育館は里山市場「きょなん楽市」になっていて、その広い館内では地元野菜や千葉県内のお土産物、切り花などが買えます。旧職員棟と旧校舎棟は、食堂やカフェになっています。定食、中華、本格的な窯焼きピザが食べられるイタリアンレストランがあります。
ここでぜひ体験して欲しいのが教室を利用した宿泊です。旧校舎棟の2階が宿泊施設になっていて、ほとんど教室そのままの客室に泊まれます。教室を前後に仕切って個室にしていて、4人部屋が10室。15人部屋が2室あります。4人部屋には畳ベッドがあり、15人部屋は団体合宿用などに使える大部屋です。客室には黒板やランドセルを入れるロッカーなどが残っていて、教室に泊まるという異体験を味わえます。
■住所:〒299-1902
千葉県安房郡鋸南町保田724
■電話:0470-29-5530
■休館日:なし
■駐車場:大型:5台 普通車:107(身障者用2)台
■HP:https://hotasho.jp/
■施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/chiba/hotashogakkou/
旅の楽しみのひとつが温泉と言えるでしょう。日本は温泉天国ですから、全国ほとんどのエリアに温泉があって、道の駅でも温泉を併設しているところが140カ所以上あります。そのうち約100カ所に入浴してきましたが、なかでも一番のお気に入りが、道の駅「ながゆ温泉」にある「御前湯」です。加温も加水もしていない源泉掛け流しで、全国でも珍しい炭酸ガスを含んでいる炭酸水素塩泉です。
江戸時代からの古い歴史を持つ温泉場で、建物に趣があるのも、お気に入りのポイント。1階と3階に大浴場があって奇数・偶数日で男女が入れ替わる仕組みになっています。とくにおすすめは露天風呂。温度は37~39℃とぬるめなので、ずっと入っていられます。最初はぬるく感じますが、炭酸ガスの効果でとても体が温まるお湯です。1階入り口には飲泉場があって温泉飲用が可能。炭酸ガス入りの温泉を飲むことで胃腸の働きが活発になるそうです。また道の駅から徒歩圏内にガニ湯、ラムネ温泉と2つの温泉があって、はしごができます。
■住所:〒299-1902
大分県竹田市直入町大字長湯8043-1
■電話:0974-75-2805
■休館日:年末年始、第3水曜日
■駐車場:大型:5台 普通車:62(身障者用3)台
■HP:http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/nagayu/nagayu.html
■施設情報ページ:https://www.mobilitystory.com/michinoeki/detail/oita/nagayuonsen/
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