公開日: 2021/04/23
新型コロナウイルス感染症によって「新しい生活様式」が求められている今、プライベート空間を確保しながら移動できるキャンピングカーの有用性に注目が集まっています。キャンピングカーの新車・中古車販売が好調なのに加え、コロナ禍でレンタルキャンピングカーを初めて利用するユーザーも急増しています。
今回は、withコロナ時代を安心・快適に乗り切れる、キャンピングカーの優位性について解説していきます。
コロナ禍において、あらためてキャンピングカーがスポットを浴びている理由は、車内に完全なプライベート空間が確保されていることです。
そもそもキャンピングカーは、キャンプや長期旅行、趣味などで快適に使えるように作られたクルマ。車内には、大人でもゆったりと横になれるフラットなベッドスペースや、食事や休憩などに使える生活スペース、給排水設備を備えたシンク、自炊可能なキッチン、生活電源としてのサブバッテリー、トイレなどが完備され、なかには家庭用エアコンや温水シャワーまで完備したキャンピングカーもあります。
快適に生活・就寝できる設備を備えたキャンピングカーは、 まさに“動く家”。その特性を活かせば、3密(密集・密接・密閉)回避を中心とした「新しい生活様式」が求められるコロナ禍においても、密とは無縁のプライベート空間を確保しながらキャンプや旅行、テレワークを行うことができます。
新型コロナウイルス感染拡大防止で外出自粛が求められた、2020年4~5月の緊急事態宣言下においても、さまざまな用途でキャンピングカーが活躍しました。
自宅の駐車場に止めたキャンピングカーの車内で生活をして、旅に出たかのような“非日常感”を味わい、外出自粛のストレスを解消する人。自宅の敷地内でキャンピングカーのサイドオーニングを広げて、家族で「家キャン」「庭キャン」を楽しむ人。多くのユーザーがキャンピングカーを活用して「ステイホーム」を乗り切る様子が、SNSなどで大量に投稿されました。
こうした使い方ができるのは、自宅とは別に「もうひとつの生活空間」が確保できるキャンピングカーならではのアドバンテージです。
常にプライベートな空間を確保しながら移動ができるキャンピングカーの特性を活かせば、3密(密集・密接・密閉)を避けてウイルス感染を予防しながら旅行やキャンプを楽しむことができます。
コロナ禍におけるキャンピングカーを活用した旅行の最大のメリットは、不特定多数が利用する電車やバス、飛行機などの公共交通機関を使わずに、感染リスクを回避しながら移動ができること。車内にゆったりと就寝できるベッドスペースが完備されているため、事前にホテルや旅館を予約しなくても気軽に旅行を楽しめます。
トイレやシャワー設備のあるキャンピングカーなら、人が集まる日帰り入浴施設や公衆トイレを利用する必要もなく、不特定多数との接触を最小限に抑えることができます。車内に装備されたシンクを使って頻繁に手洗いやうがいをすることで、感染を予防できるのもメリットです。
日本RV協会が実施したアンケートでも、「キャンピングカーでの旅・観光は、ソーシャルディスタンスの面から有効だと思いますか?」という質問に対して、88.5%の人が「はい」と回答するなど、多くの人がコロナ禍でも安心して旅行ができるキャンピングカーの優位性に注目しています。
レジャー以外にも、キャンピングカーが活躍する場面は数多くあります。例えば、テレワークの拠点となる「移動オフィス」としての活用。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、多くの企業がテレワークを推進していますが、キャンピングカーがあれば、自宅の駐車場や都市部のコインパーキング、景色の良い自然の中など、クルマが止められる場所であればどこでも“オフィス”に早変わりします。
「小さな子供のいる自宅だと仕事に集中できない」という悩みもよく耳にしますが、完全なプライベート空間を確保できるキャンピングカーなら、周囲を気にすることなく仕事に没頭できます。休憩時間には、車内に備え付けられたキッチンでコーヒーを淹れたり、冷蔵庫で冷やしたドリンクを飲んだり……。自宅の駐車場なら家のWi-Fiを接続できるので、キャンピングカーの車内にノートパソコンを持ち込めば、そこが快適なテレワークの拠点になります。