冬こそキャンピングカーのオンシーズン！寒い時期だからこそ感じられる4つのメリット

公開日: 2021/01/07

著: 岩田一成

家から外に出るのもおっくうになる、寒い冬……。人気の観光地でも人の姿がまばらになり、シーズン中は大勢のキャンパーでごった返したキャンプ場も、ようやく静けさを取り戻します。一般的な感覚で言うと、旅行もキャンプも冬はオフシーズンです。

しかし、キャンピングカーにとっては冬こそがさまざまなメリットを享受できるオンシーズン！今回は、その理由と冬のキャンピングカー遊びについて解説します。

FFヒーターで冬の寒さを完全克服

キャンピングカーが冬のレジャーに適している最大の理由は、エンジンを停止した状態で使えるFFヒーターと断熱性に優れたボディ構造で、冬の寒さを完全克服していることです。

FFヒーターは、キャンピングカーではスタンダードな装備品。標準装備されているクルマも多く、標準装備されていない場合でも必ずオプションパーツとして選択できるようになっています。

燃焼に必要な吸気と排気を車外で行うため、車内の空気をクリーンな状態に保ちながら暖められるのがFFヒーターの最大のメリット。車両の燃料タンクから燃料を供給する仕組みなので、使用時にいちいち給油する手間がなく、アイドリングとは比較にならないほどの低燃費で、燃料消費を気にせず長時間使用することができます。

キャンピングカーの高い断熱性能とFFヒーターの暖房性能とが相まって、外は氷点下でもFFヒーターのスイッチさえ入れておけば、車内はTシャツで過ごせるほどポカポカ。FFヒーターを搭載したキャンピングカーなら、真冬でも寒さとは無縁の快適な生活を送れます。

コテージ泊の感覚で冬キャンプを楽しむ

冬シーズンのキャンピングカーの活用法として、もっともお勧めなのがキャンプです。

キャンピングカーがあれば、冬キャンプだからといって特別な用意をする必要はありません。ベッドやキッチン、照明、冷蔵庫、トイレ、FFヒーターなどを備えたキャンピングカーは、「動くコテージ」のようなもの。外は氷点下でも、車内は快適な“家”と同じなので、コテージに泊まるのと同じ感覚で気軽に冬キャンプを楽しめます。

サイト内にいつでも逃げ込める暖かい室内空間（キャンピングカー）があれば、小さな子供連れのファミリーでも安心です。夜は、FFヒーターで暖まった車内でトランプをしたり、ボードゲームをしたり、テレビを見たりしてのんびりと過ごし、眠くなったらクッション性抜群のフラットなベッドで快適に就寝。冬だからと構えることなく、ファミリーでも快適に冬キャンプの醍醐味を味わうことができます。

冬キャンプならではの魅力

冬キャンプの一番の魅力は、キャンプ場が空いていること。空前のキャンプブームで、オンシーズン・ハイシーズンのキャンプ場はキャンパーであふれ、予約を取るのも一苦労ですが、冬シーズンなら混雑とは無縁のキャンプ場で静かな時間を過ごしながら、キャンプ本来の楽しみをゆったりと味わえます。

夏場のキャンプのように虫に悩まされることもなく、害虫対策なしで快適に過ごせるのも冬ならではの大きなメリット。虫が苦手な女性や子供にも、虫が少ない冬シーズンのキャンプはお勧めです。

寒い季節だからこそ、焚き火がより楽しくなり、鍋料理やしゃぶしゃぶ、すき焼きなどの温かい料理も、より美味しく感じられる。それも、冬キャンプの大きな楽しみ。美しい景色や星空を眺められるのも、空気が澄み切った冬ならではのメリットです。

ウインタースポーツのベース基地として活躍

キャンプ以外に、冬シーズンのキャンピングカー活用法としてお勧めなのが、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツです。スキー場の駐車場に止めたキャンピングカーをベース基地にすれば、朝から晩まで思いっきりウインタースポーツを楽しむことができます。毎週のようにゲレンデへ向かうウインタースポーツフリークの中には、「スキー&スノボのためにキャンピングカーを買った」という人もいるほど。

車内で着替えや食事、就寝ができるキャンピングカーは、ウインタースポーツフリークにとって最高のベース基地になります。FFヒーターがあるので、外は大雪でも車内は常にポカポカ。FFヒーターの効果で、濡れたウエアやグローブも車内に干しておけばすぐに乾きます。