公開日: 2021/01/12
前回の「房総の海の幸を食す旅」で、筆者なりの「モビリティ・ワーケーション」の方向性が見えました。「旬を食べたい!」と思い、今回選んだ旅の目的地は「北陸」です。
一番の目的は、11月6日に解禁日を迎えた「冬の味覚 ズワイガニ」を食べること。
過去2回と同様、仕事のスケジュールを調整し、【キャンピングカーで車旅 vol.3】を実施してきました。
車旅に慣れてきて一番変わったことは、出発時間が早くなったこと。今回も渋滞を避けられる朝3:00に家を出発し、目的地に向かいました。
キャンピングカーの良い点は、仕事(パソコン作業など)はダイネット(ダイニング)スペースで行えて、仮眠をとりたい時は、常設のベッドですぐに横になれる。ワークスペースと休憩スペースを、きっちりと分けて使う事が出来るところです。
この日も陽が昇り始めた頃、上信越自動車道「東部湯の丸SA」に到着。仮眠をした後、メールチェックや打ち合わせの準備、確認をおこない、再びBADENを走らせました。
打ち合わせを終え、石川県輪島市に向け長野県小谷村を14:00に出発。
ルートは国道148号を走り、新潟県の「糸魚川IC」から北陸自動車道へ。日本海を右手に見ながら富山県の「小杉IC」で高速道路を降り、能越自動車道で輪島市に向かいました。
到着後、向かった先は輪島の魚介や野菜を中心に提供してくれるアットホームな「居酒屋 わじまんま」。
身が大きくプリプリした牡蠣のカンカン焼きを肴に、地酒を愉しみました。
施設名:居酒屋 わじまんま
住所: 〒928-0001 石川県輪島市河井町2-158
TEL:0768-22-3515
URL:https://wajimanma.business.site/
2日目の朝は、昨晩宿泊したホテル「ルートイン輪島」の近くを散歩し、朝市を目指します。
ホテル周辺は「みなとオアシス輪島マリンタウン」と呼ばれ、綺麗に整備されており観光交流施設や輪島キリコ会館、こどもの広場などもありました。
※全高2440mmあるBADENはホテルの駐車場に停めることが出来ず、ホテルの裏側にある「みなとオアシス輪島マリンタウン」の駐車場を案内されました。
魚介や野菜、工芸品など色々な輪島ならではの特産品が。「お兄さん、買(こ)うてや」と通りを歩いているだけで声掛けされます。
地元の方々とコミュニケーションを取りながらの買い物は楽しく、筆者も輪島産のかれいの一夜干しなどを購入。だいぶオマケしていただきました!
※旅の間はキャンピングカーの冷蔵庫で保存し、自宅で美味しく頂きました。こういう時の冷蔵庫って本当に役に立ちます。
・朝市に行くおすすめは、9:00頃
輪島朝市に朝市の営業時間は朝8:00~お昼12:00まで。筆者は8:15くらいに到着しましたが、店はまだまばらでした。9:00頃に出店準備されている方もいらっしゃいました。
また、「8:30~12:00に駐車場を出られる方から」のみ駐車場代が300円かかります。ゆっくりと朝市を訪れ、輪島キリコ会館など近隣の散策をし、12:00以降に出庫するのもお得な楽しみ方です。
※コロナ禍で人との接触を避けるのであれば、営業開始の8:00に行くことをおすすめします。
耕作放棄の田を借りてオーナー田として耕作するもので、オーナー会員はお気に入りの田んぼを選び自分の標柱を建て「マイ田んぼ」(借地権、所有権は無し)とします。
耕作作業は年間7回(田起こし、あぜ塗り、田植え、草刈り3回、稲刈り)ありますが、義務ではなく都合の良いときに参加していただくもので、あとの耕作管理は白米千枚田愛耕会が行います。
(中略)
しかし、白米千枚田愛耕会の方々の高齢化も進んでおり、この担い手の確保が今後の大きな課題となっております。
参照:白米千枚田オーナー制度
施設名:白米千枚田(道の駅 千枚田 ポケットパーク)
住所:〒928-0256 石川県 輪島市白米町ハ部99-5
URL(白米千枚田オーナー制度):http://senmaida.wajima-kankou.jp/
URL(白米千枚田物語):https://senmaida-monogatari.com/
ここは、能登半島国定公園内に位置する車で走れる全長約8kmの砂浜道路です。乗用車だけでなくバイク、自転車や観光バスも走る観光スポット。
どうして、車が走れるのか? というと、
車で走れる砂浜の秘密は、砂のきめの細かさにあります。砂一粒一粒が海水を含んで引き締まり、4WDでなくても砂浜を走れます。
大型観光バスでも24時間自由に走行可能で、自転車やバイクでの走行もできます。
能登半島ツーリングの際にはぜひ通行してみてください。ちなみに一輪車でも走れます。
参照:石川県羽咋市WEBサイトより
ラゲッジスペースからテーブルとチェアを砂浜に出し、心地よい日差しと潮風を浴びながら2時間ほど仕事を。 やはりオフィスと違った空間で仕事をすることは、良いリフレッシュになります。
1点注意が必要なのは、通れない時があるということ。当日の天候などの状況で、通行規制がかかる場合があります。
安全に走行できない(波が高いなど)と判断された場合に、石川県(管理者)が通行規制を行い、車で走行することができません。
参照:石川県羽咋市WEBサイトより
当日の通行情報は、石川みち情報ネットにアクセスし、観光道路情報をご確認ください。
施設名:千里浜なぎさドライブウェイ
住所: 〒925-0044 石川県羽咋市新保町
URL:https://www.city.hakui.lg.jp/kankou/kankoushisetsu/3168.html
観光道路情報:石川みち情報ネット
フォトスポット巡りの最後は、「東尋坊」です。石川県から福井県坂井市へ向かいます。
東尋坊は、越前加賀海岸国定公園の特別保護地区であり、国の天然記念物および名勝にも指定。このゴツゴツとした岩場の断崖絶壁が約1km続きます。
筆者のイメージはサスペンスドラマのワンシーン。事前にWEBで名前の由来を調べていた為か、
昔、怪力を頼りに民に対して悪事の限りをつくした僧侶がいて、困り果てていた同じ寺の僧侶たちに突き落とされた。その突き落とされた僧侶の名前が東尋坊。
参考:wikipedia
施設名:東尋坊
住所: 〒913-0064 福井県坂井市三国町安島
URL:http://www.mikuni.org/tojinbo/
観光遊覧船:http://www.toujinbou-yuransen.jp/
コロナ禍の中、GO TOキャンペーンの影響もあり満室。それでも食事やお風呂で他のお客さんと一緒にならないようコロナ対策がしっかりとされており、安心して利用することが出来ました。
この宿を選んだ最大の理由は、解禁明けの「冬の味覚 ズワイガニを食べる」を食べること。夕食が自慢の宿で蟹はもちろん、お刺身もいただきました。
セコガニはズワイガニのメスで、大きさは雄の半分ほど。産卵するメスを保護するため、漁期はとても短く、11月6日の漁解禁から約2ヶ月程度しかありません。
甲羅の中には内子とカニみそ、お腹には外子がびっしりと詰まっており、まさに「美味い」の一言。
越前カニは、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニのことを言います。この黄色いタグは、他県産と区別するためにつけられています。つまり、このカニは正真正銘の「越前カニ」ということ。セコガニと比べ身が大きくプリプリとしています。
ズワイガニは水揚げされた地方によってその呼称が違う。
雄の一例を紹介すると、福井県産:越前ガニ、石川県産:加能ガニ、山陰地方:松葉ガニ、その他北海松葉ガニやマイセツガニなども。
雌は、福井兵庫県産:セコガニ、石川県産:香箱ガニ、京都府産:コッペガニなど。
参照:wikipedia
北陸自動車道、名神高速道路、東名高速道路、東海環状自動車道、伊勢湾岸自動車道、新東名高速道路と今回の旅で最長の移動距離です。
途中のサービスエリアで仕事、休憩をしながら「ふもとっぱら」へ。 富士山の近くになると天気が崩れ始めました。
「ふもとっぱら」はキャンプ場の入口に料金所があります。車に乗ったまま入場手続きができます。
※「ふもとっぱら」はコロナ感染対策のため、完全予約制。また予約方法はネット予約のみです。
過去に何度か利用したことがあるキャンプ場ですが、いつ来ても敷地の広さに驚かされ、どこに停めようか? といつも悩みます。
残念なことに富士山を拝むことは叶いませんでした。車内で溜まった仕事をこなし、明日に備えます。
中日本を1周した3泊4日の旅でした。走行距離1368.9km。これは東京から鹿児島市までとほぼ同じ距離です。
目的だった冬の味覚を堪能でき、大満足でした。
また、今回の旅を終え感じたことは、コロナ禍で地方自治体が色々な施策を講じ、観光客の取り込みをおこなっているということ。
公共交通機関と違い、車(自家用車・レンタカーなど)は接触の機会を減らすことができます。更に車中泊を組み合わせることで、withコロナ・afterコロナの新しい旅のカタチになると感じました。